平成17年度定期セミナー(予定)

定期セミナーについて
・会場:新潟大学歯学部附属病院新棟3F 病院会議室
(会場は変更になる場合もありますのでパンフレットを御参照下さい)
・時間:19:00-21:00
・会費:3,000円(当日お支払いください、尚、歯科医師以外のスタッフは2,000円です)
・申し込み方法:希望セミナー、住所、氏名、電話番号、FAX番号、卒業期数をお書きの上お申し込みください.

連絡先
950-2261 新潟市赤塚4390 たかだ歯科医院 高田真仁
Tel:025-264-3911 Fax:025-264-3912 
Email:takadadental@nifty.ne.jp


第1回(No.92) 2005年 5月 21日(土)

「歯科衛生士の役割」 
講師:原田歯科医院(新潟市 関屋)
   歯科衛生士-川崎律子 先生

 歯科衛生士の経験を重ねるにつれ、現在の予防システムの中で私たちの担う責任はますます大きく、役割も多様化してきていると実感しています。
最近では予防という意識を明確に持って来院される患者さんも増えてきました。従来の患者と医療側の消極的・受動的な関係から積極的・能動的な関わりへのシフトを意味していると思われます。これからの歯科医療において私たち歯科衛生士に必要なことは、歯周治療や予防の分野で総合的な能力を鍛え高め患者さんのニーズに答えられる歯科衛生士であること、そのうえ更に大切なことは専門職として患者さんから信頼される人間性を養うことでしょう。そのためには自分の果たすべき立場を理解し、プロとしての意識を持って臨床に携わることが重要と考えます。
今回はこれまでにおける、患者さんとともに歩んできた臨床のプロセスを振り返り、歯科衛生士の役割を通して、果たしてどの程度、患者さんの健康に寄与できたか、患者さんに喜ばれる治療を実践できたのかなど、現在の成果と課題点を考察してみたいと思います。また必要不可欠な歯科医師とのパートナーシップ・コミュニケーションをどのように図っているかなどについても触れてみたいと思います。


第2回(No.93) 2005年 6月 11日(土)

「歯根完成歯の即時自家移植」 
講師:新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生命科学専攻 
   顎顔面再建学講座組織再建口腔外科学分野
   芳澤享子 先生

 新潟大学医歯学総合病院「歯の移植外来」では、2001年11月から2004年3月まで文部科学省高度先進医療開発経費の援助を受け、それにともない「歯の移植診療班」を結成し、口腔外科診療室、歯の診療室、歯周病診療室、義歯診療室、矯正歯科診療室によるチーム医療を実践してきました。そこで今回は、2001年11月から2004年3月までに施行した歯の即時自家移植症例146例について、それ以前の1997年1月から2001年10月までに施行した191例と比較しながら、歯根完成歯の即時自家移植を成功させるには何が重要であるのか、また失敗した症例はどこに問題があったのかなどについて検討してみたいと思います。


第3回(No.94) 2005年 9月 17日(土)

「口腔内装具による閉塞型睡眠呼吸障害の治療」
講師:新潟大学医歯学総合病院口腔外科
   口腔再建外科診療室
   泉 直也 先生

 閉塞型睡眠時無呼吸症候群に代表される閉塞型睡眠呼吸障害は、脳・心疾患の罹患率が高く、日中の眠気から交通事故を引き起こす率が高いなど社会的・産業医学的にも大きな問題となっている疾患です。一方、2004年4月には、閉塞型睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の製作が歯科で保険適応となり、歯科医の関心が高まってきています。
本セミナーでは、閉塞型睡眠呼吸障害の病態および治療方法について概説させていただきます。特に、口腔内装置を用いた治療については、当科で行っている方法を紹介しながら具体的に説明していく予定です。また、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の確定診断に必要な、終夜睡眠ポリグラフィーについて、実際の測定装置を紹介したいと思います。