実施状況

FD講演会「医療におけるプロフェッシナリズムとその教育」開催報告

平成22年3月17日(水)17:00~18:30、歯学部講堂において組織的な大学院教育改革推進プログラム(大学院GP)事業の一環として、岐阜大学医学部・医学教育開発センター教授 藤崎和彦先生をお招きし、「医療におけるプロフェッシナリズムとその教育」と題してFD講演会が開催された。

はじめに、プロフェッショナリズムを目指す世界的な医学教育改革の流れ、また、プロフェッショナリズムが重視されるようになった歴史的背景と各時代におけるプロフェッショナリズムの定義の変遷等についてお話いただいた。

次に、ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、岐阜大学におけるプロフェッショナリズム教育の実践事例を示し、行動科学、コミュニケーション教育、医療倫理教育、EBM教育等を社会的必要性が生まれてきた順番にアドホック的にカリキュラムに組み込むやり方から、それらの教育をプロフェッショナリズム教育としてまとめ、養成期間を通じて毎週半日は行われるようなカリキュラムが普及してきていることを紹介いただいた。

最後に、プロフェッショナリズム教育の障害となるものとして、教員等のマンパワーや施設の問題、単元単位主義、潜在的カリキュラムの存在、学生だから許されるという学生・教員の意識、利己主義と利他主義の相克等について説明いただいた。