大学院学生専用
専攻個別科目
基礎・臨床連続講義 『口臭診断・治療(基礎・臨床連続講義)』
科目の概要
口臭は疾患や健康状態の不良にともない生体から生じる一症状であり、それ自体は病気ではない。しかしながら、治療が必要な口臭を持つ者は人口の推定10%以上に認められ、社会生活の中で、時として精神的健康障害をきたしかねない結果を招くものであることから、歯科では臨床上、口臭症(疾患)として取り扱う。近年、口臭の検査・診断・治療は理論的、臨床的に大きく発展してきた。エビデンスに基づく口臭治療を実施するために必要な基礎知識から治療技術の実践までを講義する。
- 概論(口臭の社会的障害、口臭の原因) 【宮崎秀夫】
- 嗅覚と味覚 【北川純一】
- バイオフィルムとそのコントロールの意義 【花田信弘】
- システインおよびメチオニン分解に関わる細菌の酵素活性と抑制 【山下喜久】
- 食品および代謝性疾患と呼気 【八重垣健】
- 口腔内産生硫黄化合物の細胞組織為害性 【八重垣健】
- 歯周病プレディクターとしての生体ガス測定 【山賀孝之】
- 口臭症の診断 【宮崎秀夫】
- 口臭官能検査 【山賀孝之】
- 揮発性硫黄化合物測定 【山賀孝之】
- 物理的清掃による口臭治療 【宮崎秀夫】
- 化学的清掃による口臭治療 【宮崎秀夫】
- 口腔乾燥症患者および要介護高齢者に対する口臭治療 【伊藤加代子】
- 口腔乾燥症患者および要介護高齢者に対する口臭治療2 【濃野要】
- 仮性口臭症・口臭恐怖症の診断・治療および総括(歯科臨床での口臭治療の位置づけ) 【宮崎秀夫】