各地で活躍する卒業生

各地で活躍する卒業生

新潟大学歯学部の卒業生は平成28年3月末で2666名に及び、新潟県のみならず、全国各地で、いろいろな分野で活躍しています。新潟大学のみならず、他大学で教育、研究、診療にあたっている卒業生も数多くいます。本学歯学部を卒業し、教授に就任した者は、新潟大学20名、北海道大学2名、岩手医科大学1名、東京医科歯科大学3名、防衛医科大学1名、日本歯科大学2名、日本大学松戸歯学部1名、広島大学1名、松本歯科大学4名、朝日大学1名、藤田保健衛生大学1名、新潟医療福祉大学4名、明倫短期大学2名、信州大1名、新潟リハビリテーション大学1名、北海道医療大学1名の延べ計46名にのぼります。歯科医療行政では新潟県や新潟市はもとより、厚生労働省、地方自治体の行政官として活躍しています。また、全国で地域歯科医療に貢献している開業医も、歯科医師会の中堅として活躍しています。また、海外で研究生活を送る者や、国際医療の場で活躍する人たちも少なくありません。

同窓会会長からのメッセージ

有松 美紀子
Mikiko Arimatsu
新潟県胎内市開業
歯学科 1984年卒業

新潟大学歯学部同窓会長の有松 美紀子です。新潟大学歯学部同窓会は、創立45周年を迎え、歯学科と口腔生命福祉学科の2学科合わせて現在では2700名以上の同窓生が日本全国のみならず海外でも活躍しています。

歯学科の卒業生は、歯科医師として地域医療に努めるだけでなく、大学や研究所などで研究者としても業績を積んでいます。中には歯科医師だけでなく弁護士になった方もいます。

口腔生命福祉学科の卒業生の進路は、多岐に渡っています。行政や福祉施設等で社会福祉士の資格や知識を生かして働いたり、歯科衛生士の免許を生かして病院や診療所に、また、歯科製品や歯科材料の製作・販売の会社にも勤務しています。今年度は、学科設立10周年を迎え、同窓生の人数も200人を超えました。中には大学の教員になり、研究のかたわら後輩の教育に携わったり、歯学科に編入して歯科医師の資格も手にする人も増えました。

いずれの資格も国家試験に合格すると手にすることができます。国家資格は一生の宝物です。
皆さんが、歯学部で学び、国家資格を手にして活躍されることを期待しています。私たち同窓会は、歯学部卒業生の受け皿であり、いつも応援しています。

卒業生からのメッセージ

下内 美樹
Miki Shimouchi
新潟市西区役所健康福祉課
口腔生命福祉学科 2013年卒業

私は平成25年に口腔生命福祉学科を卒業し、現在、新潟市西区役所健康福祉課で働いています。歯科衛生士としての採用であり、地域の歯科保健推進に取り組んでいます。仕事の内容としては、地域の歯科疾患の状態を把握して、乳幼児期から高齢期までライフステージごとに歯科保健事業を実施しています。具体的には、妊婦の方やお子さんの歯科健診で歯科相談や保健指導をしたり、子育て支援センター等で親子を対象に、お子さんの歯磨きの仕方やむし歯予防の方法等についてお話をしたりしています。また、成人や高齢者の方へ対して、歯周病予防や、体やお口の体操、噛んで飲み込む機能などについて歯科講話を行っています。

この仕事は、歯科医師、保健師、栄養士、作業療法士など様々な職種の方々と連携を図りながら進めていく仕事です。多職種の方々と意見交換や協力しながら、地域の方々が健康で生活していけるように様々な支援をしています。私は、この仕事に携われて毎日とてもやりがいを感じています。この学科の特色であるPBL(問題発見解決型学習法)は、現在の自分の力になっていると思っています。仕事をする中で、様々な知識が必要になることは多いです。大学で学んだ、自らの力で調べ、仲間と協力して問題を解決していくということは社会に出てからの自分の糧になっていると思っています。口腔生命福祉学科の大きな魅力は、歯科衛生士と社会福祉士、2つの資格取得を目指せることだと思います。

卒業後の進路は、病院・歯科診療所、社会福祉施設、行政、企業、大学院進学、など様々です。自分の夢や目標を大学生活の中で見つけてみてください。私は、大学生活で出会った方々との出会いが、現在の自分に繋がっていると思っています。人との出会いを大切にして、何事にもチャレンジし沢山の経験を積んでください。

卒業生からのメッセージ

山田 浩之
Hiroyuki Yamada
新潟県長岡市開業
歯学科 1987年卒業

新潟大学歯学部を卒業後、新潟大学附属病院で10年間歯学教育・歯学研究および歯科臨床に携わり、その後開業医として18年になります。歯科医になって28年が経とうとしているわけですが、毎日の臨床において常に充実感を感じて取り組んでいます。子どもから老人まで患者さんの生涯にわたって、健康に関わっていけることは歯科の魅力のひとつです。新潟大学にいた16年間よりも、地元に帰ってからの方が長くなってきましたが、大学時代に身につけた歯科に対する考え方、問題解決のための姿勢が基本にあります。患者さんごとに異なる複雑な問題の解決のためには、この基本姿勢のもと、知識と技術、経験を最大限に働かせていかなくてはなりません。口腔内の健康が回復し、治療の結果にこころからの笑顔で喜んでくれる患者さんに囲まれ、歯科に対する情熱は冷めることはありません。

新潟大学歯学部は国立大学としては3番目に設立された歯学部としての伝統を引き継ぎながらも、新しい分野を切り開いていこうという熱気・活気に溢れています。また新潟大学出身の優秀な歯科医が全国で活躍するようになってきています。次世代の歯科を担う君を新潟大学歯学部はきっと待っています。

卒業生からのメッセージ

佐藤 孝弘
Takahiro Sato
新潟市歯科医院開業
歯学科 1992年卒業

輝かしい未来に満ちあふれたみなさんこんにちは。私は新潟大学歯学部出身で現在は新潟市で開業をしています。私が過ごした大学生活そして今の仕事についてご紹介します。

私は親が歯科医師ではないので歯学部受験は高校生になってから考えた進路でした。6年間の勉強の後国家試験に合格し卒後大学院に進み研究に没頭した4年間、その後8年間の大学病院勤務を経て自分の歯科医院を開業しました。現在、卒業して24年、毎日の歯科医の仕事が楽しく充実して仕事ができていることに本当に感謝しています。特に歯科インプラント治療を中心とした診療をしていますが、日々の仕事は楽しくてエキサイティングです。それらの成果を月に1度は国内学会て発表したり、歯科医師を指導するインストラクターとして全国各地でのセミナーも開催しています。また年に2回は海外の学会に歯科医師の仲間と共に出席して充実した日々を過ごしています。

今からさかのぼること30年、新潟大学歯学部を受験に訪れ、試験の後に不安な気持ちで歩いた古町を今でもよく覚えています。学生時代はよく遊びよく学びそしてよく遊んだ6年間でした。学生時代にテストの対策として各科目毎にまとめた対策本が友人や後輩に大好評で、そのシリーズの製作が自慢でしたが、現在も歯科医師向けの専門書をシリーズで執筆する際など同じ事をしてるなと思いながらもその経験がとても役立っています。学生時代に良き友人達と苦楽を共に過ごしたのは良い想い出です。今でも学会などで級友やクラブの後輩に会っては昔に戻り時を忘れて楽しんでいます。いろいろな学会などで大活躍している先生が新潟大学歯学部の先輩や後輩だったりすることがよくあり新潟大学出身で良かったと思います。学生時代に学生生活を充実して謳歌した人達はみな現在も歯科医師としても充実して大成功しています。私の歯科インプラント治療の師匠は現在82歳ですが、現在も毎日まったく変わらずに診療して、かつ最先端の歯科医療を実践して充実した日々を過ごしています。私もそんな人生を目指したいと思っています。

製造されたモノを売る仕事と違って、自分の手の技術に価値を感じてお金を払ってくれる人がいる。患者さんがありがとうと感謝してくれる仕事。なんと素晴らしい仕事でしょう。みなさんは大いなる可能性があります。なりたい自分になれる職業の扉として新潟大学歯学部をおすすめします。