臨床実習施設

歯学部では歯学科は5年生から、口腔生命福祉学科は4年生から医歯学総合病院での臨床実習が行われています。新潟大学医歯学総合病院は、日本海側唯一の医歯学総合病院として、環日本海における歯科医療の拠点として活動しています。医歯学総合病院では150人以上の教員が診療に従事し、学生、臨床研修医の教育にあたっています。

新潟大学医歯学総合病院では歯科診療部門として4系列12診療科を有し、特色ある外来も16部門が用意されています。医歯学総合病院の歯科診療部門には町の歯医者さんではあまり目にすることのないようなさまざまな診療科があります。各診療科では通常の歯科治療に加え、それぞれの専門領域の診療を行っています。 また、きわめて先端的な治療を必要とする患者様に対しては、診療科ごとに専門外来をもうけています。たとえば、口のにおいの気になる人に対しての口臭外来、歯の色が変わって悩んでいる人に 対する変色歯外来、歯にかぶせた金属によりアレルギーを起こす人のための金属アレルギー外来、いびきに悩む人のためのいびき外来などが開設され、各分野の専門家が治療にあたっています。

さまざまな病気の治療で、「口の中の副作用や苦痛」といった不快症状が生じたり、それにより治療が円滑に行いにくくなることがあります。新潟大学医歯学総合病院は、医科と歯科の連携を大きな柱としており、“医療連携口腔管理チーム”により、治療中や治療後に生じる口の不快症状をできるだけ少なくするための口腔管理(口の不快症状の予防・軽減するための歯科治療と口腔ケア)を実施しています。さらに、医歯学総合病院の歯科診療部門では障がい者や高齢有病者の治療、唇顎口蓋裂の治療、顎関節の治療を、各診療科の協力のもとに行っています。また、口の中にできた悪性腫瘍(がん)やあごの骨折などに対しては、歯科麻酔科による全身管理下のもと大がかりな手術も数多く行われています。近年ではさまざまな病気をもつ患者様に対し、短期間の入院により、集中的に歯科治療なども行っています。

医歯学総合病院には、新潟市内はもとより遠方からも、一日平均500人を超える患者様が歯科診療のため来院しています。患者様の数が多いことは、臨床研究や臨床技術の向上につながり、 さらに、学生の臨床教育や歯科医師、研修医の臨床研修の充実につながります。

歯学治療は急速に進歩しています。身体にやさしいさまざまな材料の開発・応用、学問の発展による診断技術の向上、かみ合わせ(咬合)の仕組みの解明、コンピューターの歯科治療への導入などが行われています。新潟大学医歯学総合病院ではアカデミックマインドに立った歯科治療の開発、診断、応用がなされています。また、複数の専門家が集まり、診療チームをつくり、難しい症例に対しても積極的にアプローチし、治療し、良好な成績をあげています。

学生からのメッセージ

“臨床実習”と“多くの交流”

飯島 翼
Tsubasa Iijima
歯学部歯学科6年

こんにちは!学生6年の飯島です。 これから、新潟大学歯学部歯学科について紹介していこうと思います。

歯学科は将来歯科医師として働くために必要な歯科医師資格の取得を目指しています。 そのためには6年間大学に通わなければいけません。それを聞くと「長い」「何のために?」「6年もめんどくさい」と思うかもしれません。僕も思っていました。 しかし、今感じていることは6年間はあっという間で、まだまだ足りない、ということです。もちろん歯学という学問を学び、技術を身につけるのは簡単なことではなく、まだまだ勉強していかなくてはいけないという意味もありますが、それよりも伝えたいことは大学生活は楽しくて充実しておりとても有意義な時間であるということです。

それでは、新潟大学はほかの大学と何が違うのか。それは実際に治療をすること、すなわち臨床のことを常に考えながら勉強、実習を行うことが出来るということです。高校までの勉強では、これは将来何のためになるのだろう、と疑問に思ったことがある人は少なくないはずです。 それを可能にしているのが新潟大学歯学部の特徴でもある1年生と3年生で早期臨床実習といい歯科の専門科で実際に治療を見て体験し学ぶ機会があることです。 知らないことを学ぶより、一度みたことがある、体験したことがあることを学ぶ方が吸収の仕方が全く違い、今自分が学んでいることが自分の将来に直結していると実感することが出来ます。

その他に年間を通じて様々な行事があります。 5月にはクラス対抗の運動会があります。普段見ることが出来ない友達の一面を見ることができたり、先輩、後輩と交流したりすることもできます。 8月にはオールデンタルといい、各部活動ごとに全国の歯学部が集まり行う全国大会があります。毎年、開催される場所が違うので、6年間で日本のいたるところに行く機会があります。 10月には医学部と協力し医歯学祭と呼ばれる学園祭があります。医学部の方とも交流する機会があり、様々な面で刺激を受けることが出来ます。 11月には球技大会があり、クラスが団結、協力しバスケ、バレー、フットサル、卓球、ソフトボールで勝利を目指します。 歯学科は40人と人数が少ないため、年を重ねるごとにクラスの仲はよくなり、団結力は深くなります。そこで生まれた関係は一生の宝物です。

いかがだったでしょうか。大学生活の6年間は想像しているよりあっという間です。 そんなかけがえのない大学生活6年間を私たちと一緒に新潟大学歯学部で過ごしてみませんか。