国際口腔保健医療人育成コース

コースの概要

これまで口腔生命科学専攻はWHOとの密接な関係を構築したアジアでの中核的なWHO口腔保健協力センターとして活動し、国際口腔保健医療ネットワークを構成しています。

国際口腔保健医療人育成コースでは、本専攻内での基礎教育の後、大学院学生を国際ネットワークに参加させ、エクスターンシップを行います。またWHO口腔保健協力センターの活動の一環として、ミャンマー、ラオス、カンボジア、インドネシア、スリランカにて本学教員派遣による国際口腔保健教育・セミナーの開催、口腔保健政策立案への支援、地域歯科保健医へのデータ収集技術移転、さらに、WHO口腔保健戦略の策定に必要な政策研究の一端を担うとともに、WHO年次総会など必要に応じて、熟練した本学教員による人的支援を行います。

背景

  • アジア諸国の劣悪な口腔環境
  • 国際貢献に対する日本への要望
  • WHO口腔保健協力センターとしての実績(コアステーション)
解決策
  • 諸外国と比較して圧倒的に豊富な歯科保健医療人材・関連基盤及び経験を有する我が国が先導的役割を果たす

問題点

  • 日本人教育・研究者の国際的リーダーシップの欠如
  • 口腔保健医療に関する国際的な政策・戦略立案を行える人材の不足
  • 国際口腔保健医療に関する大学の教育機関は皆無

口腔粘膜細胞培養技術を応用した再生医療人育成プログラム

  • WHO 口腔保健ネットワークを活用した大学院教育の国際化
  • 口腔保健医療に関する国際的な政策・戦略立案を行える人材の育成
  • 日本国内での国際口腔保健の教育拠点形成
  • 環太平洋、西太平洋・東南アジアでの口腔保健に関する教育研究拠点形成

コースワークを中心としたシステマティックな養成プログラムの整備

事業内容

  • 完全英語による講義・演習を含むシステマティックな大学院コースワーク(基本能力養成コース(全学生対象)及び習熟展開コース(選択学生対象))の整備
  • 大学院コースワーク用教材の開発整備
  • マッチングによるWHO協力機関での短期研修(初期演習)
  • WHO協力センターの教育研究機関とのカリキュラム提携あるいは教育者交流の提携
  • WHO口腔保健および発展途上国・地域の保健医療現場での研修(後期研修)
  • WHO研修プログラムの開発

コースの特徴 グローバリゼーションをコンセプトとした口腔保健教育の展開

大学院教育の国際化を基点に、学部教育および生涯教育までを視野にいれ、一貫した「グローバリゼーション」をコンセプトとした口腔保健教育の展開を志向しているのが本取組の眼目です。本専攻がこれまで展開してきた国際口腔生命科学コース(05’~)、WHO口腔保健協力センター(07’~)などの既存基盤を有効活用しつつ、完全英語による講義・演習、WHOネットワーク内WHO口腔保健協力センターへのエクスターンシップ、WHO本部での口腔保健施策演習、さらに、途上国での地域口腔保健プログラムの実践までを網羅したシステマティックな養成プログラムを展開するというこれまでにない国際化プログラムです。

新潟大学国際口腔保健教育研究センター

歯学科・口腔生命福祉学科

  • 歯科医療のグローバル
  • 思考と地域展開力(Think Globally,Act Locally)

大学院口腔生命科学専攻

  • 大学院教育改革支援プログラム

発展途上国・地域 大学歯学部保健省

EBM (科学的根拠)に基づく

  • 口腔保健研究遂行への支援
  • 口腔保健政策立案への支援
  • 地域歯科保健医への教育支援
  • 地域歯科保健医への技術移転
  • 卒前教育カリキュラム策定への支援
  • 派遣専門歯科医によるセミナーの開催

WHO 口腔保健協力センター

先進国・地域

  • ロンドン大学
  • コーク大学
  • リバプール大学
  • ニューキャッスル大学
  • テキサス大学
  • ペンシルベニア大学
  • マルメ大学
  • リーズ大学
  • コペンハーゲン大学
  • オタゴ大学
  • ソフィア医科大学

期待される効果・工程表

グローバルネットワーク内でのコースワークの形成、国際保健機関等でのエクスターンシップ経験、完全英語化プログラムによる国際口腔保健教育カリキュラムの構築により、リーダーシップ、マネジメント能力、コーチング能力を持った次世代を担う人材を養成できます。また、若手教員に対してはマルチディメンジョナル(医学、歯学、栄養学、分子生物学など)なグローバルネットワーク内で卓越した教育研究が行うことが可能となり、この成果は学部レベルでの基盤的口腔健康教育に反映できます。

プログラム全体で期待される効果

  • 先導的役割を果たす人材育成
  • 大学院教育・研究の高度化
  • トランスレーショナルリサーチ(新医療開発)地域貢献
  • 国際的イニシアティブ、国際貢献

国際口腔保健医療人育成コースの効果

  • グローバルネットワーク内でのコースワークが形成
  • グローバルネットワーク内での卓越した教育研究の遂行
  • 国際的な視野をもつ次世代教員の養成
  • 国際保健機関での保健政策立案・施行する人材育成
  • 途上国でのプライマリーヘルスケア支援を実践するフィールドモデルの形成

工程表

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