実施事業

実施報告

International Symposium on Oral Health Education and Research を開催しました。

開催日
2011年12月10日(土)・11日(日)
場所
インドネシア・東カリマンタン州(カリマンタン島)・バリクパパン市

大学院生によるレポートはこちら

2011年12月10日(土)・11日(日)に、インドネシア・東カリマンタン州(カリマンタン島)・バリクパパン市にて、表記のInternational Symposium on Oral Health Education and Researchが行われましたので、ご報告いたします。

本シンポジウムは、新潟大学歯学部とインドネシア大学歯学部の共催によるもので、歯学教育における国際交流や現代の口腔保健医療教育向上をテーマに4つのセッションで構成され、両大学からの発表だけでなく、国内外から多くの講師を招いて、学術的・教育的な内容について講演や議論が繰り広げられました。

開会に際し、インドネシア大学のBambang Irawan歯学部長と、本学の前田健康歯学部長から挨拶があり、現地からの歓迎としてバリクパパン市長からのご祝辞とともに原住民ダヤック族に伝わる「狩りのダンス」が披露されました。

Bambang歯学部長の挨拶

前田歯学部長の挨拶

バリクパパン市長より御祝辞

ダヤック族の「狩りのダンス」

今回のシンポジウムのうち、国際口腔保健医療人育成のセッションでは、Yupin Songpaisan特任教授(タイ・タマサート大学前歯学部長で10月から本学着任)が、国際的な見地から口腔保健医療を担う人材の必要性と意義について説明を行い、小川祐司准教授(本学・予防歯科学)が、これまでのWHO口腔保健協力センターの実績を踏まえて本学における国際口腔保健教育の実践と今後の課題について報告を行いました。次いで、Peter Carlsson教授(スウェーデン・マルメ大学)が、PBL教育の長年の経験から、専門家育成に必要な国際的教育カリキュラム開発に関する講演を行い、その後の全体討議では、グローバルスタンダードによる口腔保健専門家育成のための教育カリキュラム構築の方向性とその取り組むべき課題の提言が行われました。

本シンポジウムはインドネシア歯科医師会バリクパパン支部の共催でもあったことから、現地の新聞にも、「世界的な歯科の専門家たちがバリクパパンに集まる」という見出しで記事が掲載され、300席が設けられていた会場はその支部に属する歯科医師で最後列まで埋まるほどの盛況ぶりでした。また、そのほとんどが女性で、東南アジアでは歯科医師数において男性より女性の方が圧倒的に多いと聞いてはおりましたが、それを眼前で経験することとなりました。

本シンポジウムにおける目的のひとつに外国人研究者との学術交流がありましたが、以前と比較すると、現在は学部生や大学院生の国際交流の機会が格段に増えました。英語は流暢とまでいかなくても、伝えたいことを何とか伝えられることがまずは大事と痛感します。今後も学部生・大学院生のみなさんには、短期滞在プログラムや国際シンポジウム等が開催される際には、新潟大学歯学部に在学しているからこその機会ですから、最大限活用して、各々の見識を広げ能力を伸ばしていっていただきたいと思います。

小川准教授の講演

Peter Carlsson教授の講演

座長Yupin教授とのディスカッション

シンポジウムの内容は、
2011年12月11日発行の現地新聞
Tribun Kalitim に紹介された

頁の先頭へ