実施事業

実施報告

The 4th UW/KKU/TU International Workshop on Clinical Research Methods in Oral Health 参加報告

調査・研修等日程
2012年2月20日-24日
場所
Kantary Hills Hotel,チェンマイ(タイ)

参加者によるレポートはこちら

本ワ-クショップは大学院生や若手研究者を対象に、グロ-バルスタンダ-ドに基づいた臨床研究を行うために必要とされる手技や知識を体系的に取得することを目的にコンケン大学・タマサート大学がファシリテ-タ-となって、ワシントン大学の講師らによる講義・演習が実践されている。これまでに3回開催されており、この度行われた第4回目は、世界11カ国・49名の参加で、日本から新潟大学及び東京医科歯科大学の計8名が参加した。参加者の専門分野は、予防歯科学、補綴学、保存学、口腔外科学、歯周病学、小児歯科学、放射線学、病理学など多岐に及んだ。

5日間のプログラムは以下に示すように、研究デザイン、研究遂行法、研究デ-タ分析、研究倫理等で構成され、グル-プ演習では実際に研究デザインを構築し、それを基に討議を行う内容であった。

研修プログラムの8つの構成要素(割り当て時間数)

  1. 生物統計学の概念(5時間)
  2. 臨床疫学と研究デザイン(5時間)
  3. 行動研究法(5時間)
  4. データ分析(2時間)
  5. 臨床試験(2時間)
  6. 助成金獲得術/科研費獲得術(2時間)
  7. 研究倫理(5時間)
  8. 研究デザイン構築(5時間;グループワーク)

参加者の具体的到達目標

  1. 基本的原理と科学的根拠に基づく歯科医療を理解し、学術論文を理解する
  2. 歯科行動研究の一般的な方法と研究デザインを理解する
  3. 無作為化比較試験に関する基本的事象を理解する
  4. 研究計画に関する倫理問題や被験者研究の遂行法を理解する
  5. 情報処理判断、ばらつきの尺度、信頼区間、仮説検証を計算するための統計方法を容易にこなせること
  6. 研究サンプルサイズについて理解する
  7. 臨床や歯科公衆衛生の分野において効果的かつ効率的な研究計画を立てることができるようになること

世界11カ国より、講師5名、ファシリテーター4名、参加者40名が集まり開催された

講師及びファシリテーター

ワシントン大学より出席された講師ら

《写真左》
左からYupin教授(新潟大学)、Piya先生(タマサート大学)、Hujole教授(ワシントン大学)、DeRouen教授(ワシントン大学)、Prathip教授(タマサート大学)、Waranuch先生(コンケン大学)
《写真右》
奥からHujole教授、Joanna先生、Susan教授、Mike先生(ワシントン大学)

グループワークに参加する小川祐司准教授

グループワークに参加する牧野由佳院生

グループワークに参加する川崎麻衣子先生

ファシリテーターを務めるYupin教授

新潟大学から参加したファシリテーター及び参加者

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