実施事業

実施報告

再生医療人育成プログラム 研究報告
カーボンナノチューブによる歯科用インプラントと歯肉との接着性向上の試み

カーボンナノチューブ(CNTs:carbon nanotubes)

炭素6員環が連なった直径数nm~数十nm、長さ数μm程のグラフェンシートを筒状に丸めた構造をとる。

http://www.den.hokudai.ac.jp/contents/compendium.html

CNTs

CNTs分散液

MWCNTsのSEM像
MWCNTs-coated dish上での細胞培養

MWCNTs-coated dish上のヒト口腔粘膜上皮細胞のSEM像(細胞播種2時間後)

MWCNTs-coated dish上のヒト口腔粘膜上皮細胞のSEM像(細胞播種24時間後)

  • 細胞播種初期や細胞増殖の段階で、MWCNTs-coated dish上の細胞接着数が少ないだけでなく、細胞の伸展も弱い。
  • 上皮細胞の接着、増殖には、細胞の足場となる表面形態が左右している可能性が示唆された。
  • 今後、CNTsと細胞外基質や細胞接着因子を結合させた複合体を作製し、その複合体と上皮細胞の親和性及び細胞接着能を検討していく。

酸化チタンナノチューブ(TiO2 nanotubes)

電解液中でチタン(Ti)に電圧を印加し酸化すると、多孔質(ポーラス)構造の酸化物が自己組織的に形成される(TiO2 nanotubes)。

TiO2 nanotubesのSEM像

TiO2 nanotibes付与Ti板を用いたヒト口腔粘膜上皮細胞3次元培養

  • TiO2 nanotubesを付与したチタン板と口腔粘膜上皮細胞の接着様式を、3次元培養実験で確認する(現在実験中)。

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