平成15年度 新潟歯学会 総会

日時 平成15年4月19日(土)  9時30分より
場所 新潟大学歯学部講堂

プログラム

総会議事 9:30-10:00
一般口演 10:00-12:00
特別講演 13:15-14:45

「サイエンスとしての口臭−臨床への展開」
九州大学歯学部附属病院講師 於保孝彦 先生

プログラムはこちら (pdf 3.5MB)


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座長  富沢美恵子, 小林哲夫

1.10:00
特殊神経終末における11β-hydroxysteroid dehydrogenase Uと mineralocorticoid receptorの免疫組織化学的局在について
○木下承子1, 野田 忠1, 河野芳朗2, 竹内亀一2, 前田健康2
新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座小児口腔科学分野 1摂食環境制御学講座顎顔面解剖学分野 2

2.10:10
新潟大学小児歯科診療室で処置した萌出障害について
○田口 洋,小林博昭,富沢美惠子,野田 忠
新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座 小児口腔科学分野

3.10:20
Porphyromonas gingivalis 抗原刺激に対する T細胞のIL-17、RANKL発現
○小田太郎、山崎和久、吉江弘正
新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野

4.10:30
多血小板血漿と多孔性ハイドロキシアパタイト混合移植材の歯周骨内欠損に及ぼす臨床効果:6か月予後
○ 奥田一博、田井秀明、中曽根直弘、佐藤 匡、齋藤宜則、鈴木啓展、吉江弘正
新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野

座長  程  君, 小野和宏

5.10:40
唾液腺多形性腺腫細胞系の樹立:腺腫内癌腫発生機序の試験管内証明
○丸山 智*、 程  君、新垣 晋**、 朔  敬
新潟大学大学院 *歯学研究科 医歯学総合研究科 顎顔面再建学講座 口腔病理学分野 **組織再建口腔外科学分野

6.10:50
Mutational events in LMP1 gene in salivary gland lymphoepithelial carcinomas
○Jen Kai Yu, Cheng Jun and Saku Takashi
新潟大学大学院 歯学研究科 医歯学総合研究科 顎顔面再建学講座 口腔病理学分野

7.11:00
口腔扁平上皮癌のリンパ節転移予測因子としてのMMP-1遺伝子発現定量
◯永田昌毅、星名秀行、藤田 一、関 雪絵、長島克弘、小玉直樹、大西 真*、新垣 晋†、斎藤 力†、依田浩子‡、朔 敬‡、高木律男
新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野、
†組織再建口腔外科学分野、‡口腔病理学分野、*長岡赤十字病院歯科口腔外科

8.11:10
県内歯科医院・病院歯科を対象とした感染対策に関するアンケート調査
○高木律男1)、岡本幸子3)、塚田弘樹2,3)、下条文武2)
新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面口腔外科学分野1)
新潟大学大学院医歯学総合研究科臨床感染制御学分野2)
新潟大学医学部附属病院感染管理部3)

座長  新垣 晋, 星名秀行

9.11:20
下顎骨放射線骨壊死と歯周組織との関係?口腔管理の必要性?
○ 勝良剛詞、益子典子、林 孝文
新潟大学大学院医歯学総合研究科、口腔生命科学専攻、顎顔面再建学講座、顎顔面放射線学分野

10.11:30
最近2年間における新潟大学歯学部附属病院いびき外来受診患者の臨床的検討
○高田佳之*、小林正治*、泉 直也*、石黒慶史*、新垣 晋*、高木律男**、 飯田明彦**、斉藤 功***、小林 博****、齊藤 力*
*新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面再建学講座組織再建口腔外科学分野
**新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔健康科学講座顎顔面口腔外科学分野
***新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座咬合制御学分野
****新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面再建学講座摂食機能再建学分野

11.11:40 長野赤十字病院口腔外科における最近2年間の手術症例の臨床統計的検討
○山口裕理、横林敏夫、清水武、五島秀樹、鈴木理絵、近添真也、桜井健人
長野赤十字病院口腔外科

12.11:50
2次治療として種々の手術とインプラント治療を行った口唇口蓋裂の1例
○ 武藤 祐一、笠井 直栄、松井 宏、寺田 康子1、吉沢真由美1
新潟労災病院歯科口腔外科、寺田矯正歯科1

13. 12 : 00 新潟労災病院歯科口腔外科における平成14年度麻酔症例の検討
○松井 宏、武藤 祐一、笠井 直栄
新潟労災病院歯科口腔外科

12:10−13:15
休憩

13:15−14:45
特別講演

座長  山田 好秋 会頭
演題 サイエンスとしての口臭?臨床への展開
講師 九州大学歯学部附属病院講師 於保孝彦 先生

講演抄録
 近年の清潔志向の高まりから、あるいは社会における様々な人間関係の軋轢から口臭に悩む患者さんは増加傾向にある。平成11年の厚生省「保健福祉動向調査」では、国民の14.5%が口臭に悩んでいることを示している。このような状況に対処するため歯科大学附属病院を主体として口臭治療外来の開設が相次ぎ、専門的な対処がなされるようになった。九州大学歯学部附属病院においても平成10年に同外来を開設して以来400名以上の新患が受診している。同外来では官能試験や口臭の主な原因物質といわれている揮発性硫化物(VSC)レベルの検査を行った後、診断、治療を行ってきた。これまでに他覚的口臭レベルが低い人ほど精神的自覚症状が強いこと、官能試験に代わる検査法としてはガスクロマトグラフが優れていることなどを認めた。また、VSC以外の臭気物質としてはアンモニアのレベルが口腔清掃状態と関連のあることなどを認めた。
口臭の予防法としては口腔清掃の励行や洗口剤の使用などが一般的である。我々は歯周病細菌のメチルメルカプタン(CH3SH)産生酵素(L-methionine-a-deamino-g-mercaptomethane-lyase)をコードする遺伝子のクローニングを行った後、同酵素の欠損株を作製した。この欠損株からはCH3SHの産生を認めず、またマウスを用いた実験では野生株に比較して毒性の低下が認められた。さらにメチオニンのフッ化物誘導体であるトリフルオロメチオニンを用いることでCH3SH産生菌の増殖が阻害されたことから、同剤の口臭予防薬としての応用の可能性が示唆された。
また、もう一つのVSCである硫化水素を産生する酵素(L-cysteine-desulfhydrase)についても、歯周病細菌や口腔レンサ球菌からその遺伝子をクローニングし酵素学的特徴などを検索した。これら口腔細菌の口臭産生機序に着目した予防法の開発が、口臭患者の臨床のために是非必要と考えられる。
講師の略歴

於保 孝彦(おほ たかひこ)
昭和32年 佐賀県に生まれる
昭和58年  九州大学歯学部卒業
昭和58年 九州大学歯学部助手
平成2年−平成3年 米国アラバマ大学歯学部客員講師
平成 4年 九州大学歯学部附属病院講師
現在に至る