平成16年度 新潟歯学会 総会

日時 平成16年4月24日(土)  9時30分より
場所 新潟大学歯学部講堂

プログラム

総会議事 9:30-10:00
一般口演 10:00-12:00
特別講演 13:45-15:15


当日は学内向けに学会の中継を行いました.
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会員の方で学外より視聴を希望される方は、suzuki@dent.niigata-u.ac.jpまでご連絡ください.

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座長:斉藤 功、程 君

1.10:00
口腔粘膜下線維症の進行と細胞外基質分子発現様式の動態
○宇都宮 宏子、大城 和文、依田 浩子、Tilakaratne W. M.*、程 ?、朔 敬
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面再建学講座 口腔病理学分野
*ペラデニヤ大学 歯学部 口腔病理学講座

2.10:10
高齢者におけるBleeding on probingと歯周病進行との関連
○アントン ラハルジヨ、葭原明弘、宮崎秀夫
新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座 口腔保健推進学分野

3.10:20
Le Fort I 型骨切り術に伴う鼻部の変化-上下顎移動術を施行した女性骨格性下顎前突症例について-
○布田花子*、森田修一*、山田秀樹*、齊藤 力**、高木律男***、花田晃治****
新潟大学大学院医歯学総合研究科 *摂食環境制御学講座 咬合制御学分野
**顎顔面再建学講座 組織再建口腔外科学分野
***口腔健康科学講座 顎顔面口腔外科学分野
****明倫短期大学

4.10:30
Mandibular antegonial and ramus notch depth and condylar bone cartilage
○Iyad M. Ali, Kazuhiro Yamada, Kooji Hanada
Division of Orthodontics, Department of Oral Biological Science, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

座長:田邊義浩,  西山秀昌

5.10:40
顎関節症患者における下顎頭骨変化の研究
○小山純市*、西山秀昌*、林 孝文*、山田一尋**、高木律男***、齊藤 力****
新潟大学大学院医歯学総合研究科
*顎顔面再建学講座 顎顔面放射線学分野
**摂食環境制御学講座 咬合制御学分野
***口腔健康科学講座 顎顔面口腔外科学分野
****顎顔面再建学講座 組織再建口腔外科学分野

6.10:50
洗浄・滅菌処理による歯科用バーの表面劣化
○戸川紀子、加藤一誠1、金谷 貢2、小林正義3
新潟大学医歯学総合病院看護部
1新潟大学医歯学総合病院歯科 総合診療部
2新潟大学医歯学総合研究科歯科生体材料分野
3新潟大学機器分析センター第4部門EPMAセンター

7.11:00
小児の歯科恐怖の要因分析 ―切削音(タービン音)の印象―
○住吉智子1,2、 田邊義浩2、佐野富子2、野田 忠2
1新潟大学医学部保健学科 看護学専攻 小児母性看護学講座
2新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児口腔科学分野

8.11:10
アングルII級1類不成咬合を代表する顎顔面形態における歯列弓形態
○影山 徹1、Gladys Dominuez-Rodriguez2, Julio Wilson Vigorito2, 出口敏雄1、野田 忠3
1松本歯科大学総合歯科医学研究所 硬組織疾患制御再建学部門 臨床病態評価学
2Department of Orthodontics, School of Dentistry, University of Sao Paulo
3新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座 小児口腔科学分野

9.11:20
LSTR 3Mix-MP法による乳歯の歯内治療
○宅重豊彦1,2、星野悦郎2
1仙台市タクシゲ歯科医院
2新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座 口腔環境・感染防御学

座長:小林正治、新垣 晋

10.11:30
口腔腫瘍外来:第2報 腓骨・インプラント義歯により咬合再建した下顎腫瘍の2例
○星名秀行、青柳貴之、長島克弘、藤田 一、永田昌毅、飯田明彦、高木律男、橋本明彦1、新垣 晋2、林 孝文3
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面口腔外科学分野、
1加齢・高齢者歯科学分野
2組織再建口腔外科学分野
3顎顔面放射線学分野

11.11:40
血管性病変についての臨床的検討
○島村拓也、佐々井敬祐、新垣 晋*
伊勢崎市民病院 歯科口腔外科
*新潟大学医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野

12.11:50
当科における下顎骨骨折の治療 - IMF screwによる整復と早期手術
◯碓井 由紀子、武藤 祐一、松井 宏
新潟労災病院歯科口腔外科

13.12:00
即時荷重インプラントによる下顎オーバーデンチャーの4例
○武藤 祐一、松井 宏、碓井 由紀子
新潟労災病院歯科口腔外科

14.12:10
早期負荷を行ったシングルインプラント支持下顎オーバーデンチャ−の1例
○鶴巻 浩
医療法人仁愛会 新潟中央病院歯科口腔外科

15.12:20
抜歯即時インプラントの臨床
○清水 武 横林敏夫 五島秀樹 鈴木理絵 山口裕理 櫻井健人 大久保雅基 長田美香
長野赤十字病院 口腔外科  

16.12:30
下顎第2大臼歯の萌出を障害した歯原性腫瘍の3例
○長田美香 横林敏夫 清水 武 五島秀樹 鈴木理絵 山口裕理 櫻井健人 大久保雅基
長野赤十字病院 口腔外科

12:40-13:45
休憩

13:45-15:15
特別講演

座長:山田好秋 会頭

演題:健康寿命を延ばす歯科医療―『歯の健康』から『全身の健康』へ

講師:村山洋二 先生 
岡山大学名誉教授、サンスター株式会社 顧問

平成14年に成立した健康増進法の母体となる冊子健康日本21で、歯周病が健康を脅かす危険な状態あるいは危険因子として位置づけられた。歯科医療は本格的に『全身の健康』に貢献しなければならなくなった。すなわち、健康寿命を延ばすための歯科医療実践である。ところが、歯科医療はこれまで『歯の健康』に概念を限定し過ぎてきために、社会的には『全身の健康』にはあまり関わっていないと見なされている。もし全身の健康に関係があるとすれば、歯の喪失は食物の消化に悪いからという程度のものである。『全身の健康のために』の歯科医療概念を世間や国民から納得してもらうためには、歯周病を生活習慣病(マルチプルリスク症候群)の危険因子や基礎疾患の範疇に据え、脳卒中や虚血性心疾患のような重大疾患に行き着くまでの根拠を理解してもらう必要がある。具体的には、主としてアメリカの疫学研究によって歯周病との関連がはっきりしてきた糖尿病、心臓血管病、低体重児出産・早産、呼吸器疾患、骨粗鬆症などを意識した歯科医療を展開することになる。『身体の健康状態がどのように歯周病の病状を左右するのか』、そして、『口腔の慢性炎症や口腔のバイオフィルムがどう健康に負の影響を及ぼすか』を医療関連の専門家や一般国民に納得してもらわなければならない。全身への負の影響を抑えるための治療の基本は局所から歯周病菌を減らし、炎症巣を小さくすることである。したがって、局所を清潔にするために歯周ポケットを各種機械的清掃用具によって処置することは理にかなっているし効もある。しかし不顕性感染・炎症状態にある歯周組織を刺激すると、歯周病細菌による菌血症をおこしたり、炎症性サイトカインや炎症伝達物質の作用を活発にしたりすることになるので、どんな歯周病患者に対しても清掃・スケーリング、外科的処置といった平均的な歯周病治療で対応できる訳はない。全身疾患それぞれの病態に応じた治療対策が求められている。このような考えに基づく新しい歯科学を日常の歯科医療体系に組み入れ、歯科医師は健康を支える専門医であるという雰囲気を世に醸し出したい。

御略歴
1962年 大阪大学歯学部卒業
1966年 大阪大学 助手(歯学部付属病院)
1973年   同 講師
1973年 ニューヨーク州立大学バッファロー校口腔生物学助教授(〜1978年)
1981年 大阪大学 助教授(歯学部口腔治療学講座)
1983年    岡山大学 教授(歯学部歯科保存学第二講座)
2001年 岡山大学 教授(大学院医歯学総合研究科歯周病態学分野)
2002年 岡山大学 停年退官、サンスター株式会社 顧問   現在に至る