平成16年度新潟歯学会第1回例会

日時 平成16年7月10日(土) 午前9時00分〜午後4時45分
場所 新潟大学歯学部第3講義室 (5F)

プログラム

一般口演 9:00-11:40
休憩 11:40-12:30
一般口演 12:30-14:20
休憩 14:20-14: 45
教授就任講演 14:45-16:45


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座長: 山田一尋、 小林哲夫

1. 9:00  IL-6プロモーター領域遺伝子多型と慢性歯周炎の関連性
○小松康高1、田井秀明1、Galicia Johnah C1、島田靖子1、遠藤基広1、山崎和久2、吉江弘正1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯周診断・再建学分野
2新潟大学歯学部 口腔生命福祉学科 口腔衛生支援学講座

2. 9:10  歯周組織感染のヒト冠状動脈血管内皮細胞に及ぼす影響
○本田朋之1、小田太郎1、吉江弘正1、山崎和久2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯周診断・再建学分野
2新潟大学歯学部 口腔生命福祉学科 口腔衛生支援学講座

3. 9:20  偏位を伴う骨格性下顎前突患者における顎矯正手術による硬組織変化に対する軟組織変化の三次元分析
○山崎幸一1、寺田員人1、中村順一1、稲見佳大1、川原のぞみ1、森田修一1、齋藤 力2、高木律男3、林 孝文4、花田晃治5
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1咬合制御学分野、2組織再建口腔外科学分野、3顎顔面口腔外科学分野、4顎顔面放射線学分野、5明倫短期大学

4. 9:30  固定式矯正装置がカリエスリスク及び口腔内細菌叢に及ぼす影響
○金谷登紀子1、金子 昇2、天池千嘉子3、福嶋牧子1、森田修一1、
宮崎秀夫2、花田晃治4
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1咬合制御学分野、2口腔保健推進学分野、3新潟大学医歯学総合病院 診療支援部 歯科衛生部門、4明倫短期大学

5. 9:40 リハビリメイクの精神心理学的効果についての研究
○内田嘉寿子1、寺田員人2 、朝日藤寿一1 、森田修一1 、花田晃治3
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 咬合制御学分野、2新潟大学医歯学総合病院 特殊歯科総合治療部、3明倫短期大学

6. 9:50  要介護者に対する専門的口腔ケアの介入頻度による効果
○田巻元子1、伊藤加代子1、豊里晃1、野村修一2
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1摂食・嚥下障害学分野、2加齢・高齢者歯科学分野

7. 10:00 レーザー溶接における照射回数が純チタンの硬さおよび金属組織に及ぼす影響
○有森智子1、橋本明彦1、宮川 修2、野村修一1
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1加齢・高齢者歯科学分野、2歯科生体材料学分野

8. 10:10 くちのかわき(ドライマウス)外来患者の臨床統計
○伊藤加代子、竹石英之、朝妻真澄、渡部 守、船山さおり、五十嵐敦子
新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食・嚥下障害学分野

座長: 井上 誠、 葭原明弘

9. 10:20 第一大臼歯咬合面小窩の萌出後のエナメル質成熟度について−電気抵抗値の経年観察による−
○片岡照二郎1、佐久間汐子2、葭原明弘1、宮崎秀夫1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔保健推進学分野、2新潟大学医歯学総合病院 口腔保健科

10. 10:30 飲料水中フッ化物濃度が異なる2地域に在住する小児の飲食物からのフッ化物摂取量の比較
○濃野 要1、佐久間 汐子2、宮崎 秀夫1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔保健推進学分野、2新潟大学医歯学総合病院 口腔保健科

11. 10:40 義歯装着者の咬合力
○岩舩素子1,3、五十嵐直子1、河野正司1、清田義和2、葭原明弘2、宮ア秀夫2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食機能再建学分野、2口腔保健推進学分野  3さかもと歯科医院

12. 10:50 自由咀嚼と片側咀嚼の機能的差異の検討
○本間和代2、河野正司1、本間 済1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食機能再建学分野、2明倫短期大学

13. 11:00 骨格性下顎前突症例における開口運動が頭部運動に及ぼす影響
○松井理恵1、河野正司1、花田晃治3、五十嵐直子1、宮城尚史2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食機能再建学分野、2咬合制御学分野  3明倫短期大学

14. 11:10 咀嚼回数を指標とした補綴治療の評価
○本間 済、河野正司、小林 博、櫻井直樹
新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食機能再建学分野

15. 11:20 自由行動下のウサギにおける睡眠時オトガイ舌筋反射活動の変調
○原澤陽二、井上 誠、山村健介、山田好秋
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面機能学分野

16. 11:30 ヒトの自由咀嚼時の嚥下に伴う舌骨動態の特徴
○本間美和子1、岡田 淳2、野村修一2、山田好秋3
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1摂食嚥下障害学分野、2加齢高齢者歯科学分野 3顎顔面機能学分野

座長: 依田浩子、 井上(野澤)佳世子

17. 12:30 Immunohistochemical localization of estrogen receptor alpha (ER-α) antibody in rat ameloblasts
○Vesna-Lea Ferrer, Yoshiro Kawano, Takeyasu Maeda
Division of Oral Anatomy, Department of Oral Biological Science,Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

18. 12:40 三叉神経尾側亜核におけるサブスタンスPおよびNK1受容体の生後発育
◯相田 恵1、前田健康2、高木律男1、瀬尾憲司3
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1顎顔面口腔外科学分野、2顎顔面解剖学分野、3歯科侵襲管理学分野

19. 12:50 A histochemical study in the developing mouse mandibular condylar cartilage
○Kazi Sazaad Hossain1,2, Nobuyki Ikeda1, Kayoko Nozawa-Inoue2, Norio Amizuka2,4, Kimimitsu Oda3, Ritsuo Takagi1 and Takeyasu Maeda2,4
1Division of Oral and Maxillofacial Surgery, Department of Oral Health, 2Division of Oral Anatomy, Department of Oral Biological Science, 3Division of Biochemistry, Department of Tissue Regeneration and Reconstruction, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, and 4Center for Transdisciplinary Research, Niigata University

20. 13:00 Objective evidence for histopathological distinction of carcinoma in-situ of the oral mucosa from epithelial dysplasia
○Mei Syafriadi1, Cheng Jun1, Wu Lanyan2 and Saku Takashi1
1Division of Oral Pathology, Department of Tissue Regeneration and Reconstruction, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, and 2Department of Oral Pathology, Sichuan University School of Stomatology

21. 13:10 Differential expression of extracellular matrix molecules in co-culture of squamous cell carcinoma cells and fibroblasts
○Hamdy Metwaly, Jun Cheng and Takashi Saku
Division of Oral Pathology, Department of Tissue Regeneration and Reconstruction, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

22. 13:20 Vascular endothelial growth factor in salivary gland pleomorphic adenoma
○Wael Swelam, Hiroko Ida-Yonemochi, Satoshi Maruyama, Kazufumi Ohshiro, Jun Cheng and Takashi Saku
Division of Oral Pathology, Department of Tissue Regeneration and Reconstruction, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences

座長: 橋本明彦、 永田昌毅

23. 13:30 新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科診療室の受診患者に関する臨床統計学的分析
○橋本英美1、大沢 大1、小島 拓1、船山昭典1、鈴木一郎2、齋藤 力1,2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 組織再建口腔外科学分野、2新潟大学医歯学総合病院 地域保健医療推進部

24. 13:40 ハムスター頬粘膜癌転移モデルに対する温熱化学(TXT)療法の抗腫瘍効果
○田中 賢、星名秀行、長島克弘、永田昌毅、藤田 一、高木律男
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面口腔外科学分野

25. 13:50 口腔腫瘍外来:第3報 舌・口底癌術後の口腔および構音機能の評価と治療
○寺尾恵美子1、星名秀行1、新垣 晋2、林 孝文3、高木律男1
新潟大学大学院医歯学総合研究科 1顎顔面口腔外科学分野、2組織再建口腔外科学分野 3顎顔面放射線学分野

26. 14:00 歯ブラシによる頬脂肪体脱出の1例
○大久保雅基、横林敏夫、清水 武、五島秀樹、鈴木理絵、桜井健人、
長田美香
長野赤十字病院口腔外科

27. 14:10 Docetaxel, Cisplatin, 5-FU併用化学療法が奏功した下顎歯肉進行癌の1例
○鈴木理恵、横林敏夫、清水 武、五島秀樹、桜井健人、長田美香、
大久保雅基
長野赤十字病院口腔外科

教授就任講演教授就任講演

座長: 宮崎秀夫 副会頭

14:45-15:45

演題 「顎顔面口腔領域の軟部組織の画像診断」
講師 新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生命科学専攻 顎顔面再建学講座 顎顔面放射線学分野 林 孝文 教授

1895年11月8日のレントゲンによるエックス線発見以来、歯顎顔面口腔領域の画像診断といえば、エックス線診断が主流をなし、当然ながら、歯や骨などの硬組織を対象としてきました。
一方、1970年代にはエックス線コンピュータ断層撮影(CT)や超音波診断(US)が、1980年代には磁気共鳴画像(MRI)が開発され、「放射線診断」から「画像診断」に表現が改められるとともに、画像診断の対象はそれまでの硬組織主体の状況から軟部組織にまで拡充されて現在に至っています。
こうした流れは歯・顎顔面口腔領域でも同様であり、CTやUS、MRIといった画像診断法による軟部組織の画像診断は、奇形・変形症、炎症、嚢胞、腫瘍、唾液腺疾患、神経疾患、顎関節症といった多様な疾患の診断に欠くべからざる検査法として定着しています。
 特に本講演では、頸部リンパ節と顎関節を主体に、「不常識の画像診断」の観点から、軟部組織に対する画像診断について最近の研究内容を報告したいと思います。

略歴
1987年3月 新潟大学歯学部卒業(17期生)
1987年4月 新潟大学歯学部助手(歯科放射線学)
1995年11月 新潟大学歯学部講師(歯科放射線学)
1998年10月 新潟大学歯学部助教授(歯科放射線学)
2000年4月 新潟大学大学院医歯学総合研究科助教授(顎顔面放射線学分野)
2002年11月 新潟大学大学院医歯学総合研究科教授(顎顔面放射線学分野)
現在に至る

15:45-16:45

演題 「歯内疾患と免疫学 ?歯髄生物学と臨床の連携を求めて」
講師 新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生命科学専攻 口腔健康科学講座 う蝕学分野 興地隆史 教授

歯髄疾患・根尖歯周組織疾患とも口腔内細菌の侵襲に応じて局所で展開される生体防御反応をその本態とするものであり、免疫機構がその過程に関与していることは疑いがない。また、歯内療法の本質は感染の人為的コントロールであり、これを通じて外来侵襲と生体防御反応のバランスを生体側に有利な方向に傾けるとともに、この状態を永続的に保持しようとすることに他ならない。
一方、近年の歯内療法は、手術用実体顕微鏡の応用による可視性の向上やNiTi合金製ファイルを用いた根管形成の効率・高質化など、器材・術式面で飛躍的な進歩を遂げるに至った。演者もこれらを積極的に活用しており、特に前者は根管内異物や穿孔を有する症例など、いわゆる難症例への対応に極めて有効であることをしばしば経験している。ところが、技術論の先行によるartとscienceの乖離の助長が歯内療法の現況のようにも見受けられる。
演者は、歯内療法の生物学的基盤をより強固なものにすることを究極の目標として、歯内疾患に対する免疫学的アプローチを行ってきた。すなわち、抗原提示細胞としてT細胞依存性の免疫応答の発動に必要不可欠な役割を演じることが知られる樹状細胞を中心に、歯内疾患の成立・持続過程における各種免疫担当細胞の挙動を主として免疫組織化学的に解析した。その結果、象牙細管経由の細菌性侵襲に対して象牙質/歯髄複合体で営まれる初期防衛応答の発動に樹状細胞が重要な役割を演じる可能性を見出すことができた。また、ラット臼歯に誘発した実験的根尖性歯周炎の継時的観察により、マクロファージの活性化が病変部の急速な拡大に関わること、あるいは樹状細胞・T細胞間の相互作用が慢性化した病変内で営まれる主たる防衛反応であることを示唆する所見を得た。
現在の歯内療法の抱える争点の多くが、生物学的情報の不足を理由とすることは否めない。そこで本講演では、これらの解明に向けた歯髄生物学的研究の今後の展望についても言及したい。

略歴
昭和59年3月 東京医科歯科大学歯学部卒業
昭和63年3月 東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了
昭和59年4月 東京医科歯科大学助手 歯学部第三歯科保存学教室
平成6年9月?平成7年5月 イエテボリ大学歯学部客員研究員
平成11年5月 東京医科歯科大学講師 歯学部附属病院第三保存科
平成13年7月 新潟大学教授 歯学部附属病院総合診療部
平成15年10月 新潟大学教授 大学院医歯学総合研究科う蝕学分野