研究概要

 

 高齢者にとって「食べること」は最も大きな生きがいの一つですが、これは要介護状態になられた方にとっても同じです。要介護者の食べる(摂食嚥下)機能を維持し、回復していくことはその方の生活の質(QOL)や健康状態を高く保つために欠かせません。
 お口の健康を保ち、食べる機能を維持、回復していくためには、歯科医師、歯科衛生士だけでなく、様々な関係者の連携・協力が必要となりますが、現状では十分な対応がされているとはいえません。
 このため、本研究班では要介護者の方が、関係者の連携のもとに、こうした食べる機能に関する効果的な予防・治療・リハビリテーションが受けられるような体制・システムづくりを目指しています。
 具体的には、次のの3つを中心に研究を進めています。

1) 行政、介護保険サービス担当者、かかりつけ医、地域歯科診療所、大学等幅広い関係者による効果的な連携体制を確立する。
2) 関係者の連携を効率的に支援するためのITを活用した情報ネットワークを構築する。
3) 幅広い関係者の口腔ケアに関する認識を共有化するための要介護者の病態に応じた標準工程表(クリニカルパス)を作成する。
 
 
 
 
 
 
 

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