|口腔ケアの重要性とポイント|口腔清掃摂食・嚥下障害について誤嚥性肺炎

 

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2.口腔ケアの基本は口腔清掃

 口腔ケアの基本は歯、粘膜、舌、義歯等の清掃であり、口腔清掃が十分なされると口腔機能が改善し、次のような理由から全身状態の回復につながってくる。
 
  ・ 気道感染の予防
  ・ 舌の清掃→味覚感受性の高まり防→薄口による減塩効果→高血圧症の予防
  舌の清掃→食欲の回復→野菜等の繊維質の多い食事が可能→ビタミンCをはじめ栄養のバランスがとれ、また便通が規則的になる等、排泄介護の負担減少
  ・ 口臭が強いと水分摂取量の不足が考えられる→水分補給の徹底→水分は生体にとって欠くことのできない物質であるため身体状況は好転し、また血液の粘性が下がる等、脳血管障害の再発に役立つ
  ・ 口臭が減る→コミニュケーションの回復→家族や介護者からの疎外感が無くなる
  ・ 軽度の嚥下障害がある人には、摂食行動をリハビリとして応用することができる

 


 

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