矯正装置の針金が元の形に戻ろうとする力が歯にかかると、歯の根っこの周囲の歯根膜という部分が引っ張られたり、圧迫されます。歯根膜の中には神経や血管や骨を作ったり、溶かしたりする細胞があるため、これらの細胞が矯正力に反応して回りの歯槽骨を溶かしたり、作ったりするため歯の位置が少しずつずれて歯が移動します。
ただし、歯が移動すると言っても、目に見えて動くわけではなくせいぜい1カ月に2-3ミリくらいのレベルです。ですから、治療が終了するまでは2年から3年かかるのです。実際の治療の最初から最後までの各ステップをつなげてモーフィングムービーにしましたので見て下さい。