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新潟発『食べる』、シラバスで、この標題をみつけたときに、どのように感じましたか。「プディングの楽しみ方」、「ビールには枝豆」、「新潟の酒」などに興味を覚えて受講した人もいると思います。 歯学部は1995年度から、全学に提供する教養総合科目として『食べる』という妙な名前の科目を開講しました。これは生涯教育の面から『食べる』を考えることを目的に開講したもので、『食べる―そのメカニズム―』と『食べる―楽しく食べる―』として前後期に開講していましたが、教養教育の改変にともない平成17年度から<新潟発『食べる』>として新しく開講しました。 歯学部の母体である新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生命科学専攻は、「食べる」をはじめ、さまざまな口に関連した体の機構・機能を、多方面から研究し、世界に発信して国際的に高い評価を受けています。今回の新潟発『食べる』は歯学部が発信している『食べる』とともに、農学部が開発している新潟の食、米や酒など新潟が誇る食を含めて、総合的な科目としました。 今までの『食べる』では、北方博物館長の伊藤文吉氏やワインの落希一郎氏、コーヒーの山田和子氏など、さまざまな人の協力を得て、新潟の食文化を広くとりあげてきましたので、テキストに残してある資料を読んでみてください。 講義の概要 『食べる』は人間の基本的な行動ですが、本能的なものであるため、知られていない部分が少なくありません。『食べる』何気なく行っているこの動作は、母親のおなかの中にいる胎児の時代から始まります。生まれて直ぐにどうしておっぱいを飲めるのか、おっぱいをどのように飲むのか、食べるのを覚えていく過程はどのようなものか、口腔の健康と合わせて考えます。 食べるには口周囲の筋肉・骨など、さまざまなものが関与しています。それらがどのように動いているのか、どのようにそれぞれが関わりあっているのか、食べることのメカニズムを、プディングの食べ方やビールの味わい方を通して考えてゆきます。また、老化とともに『食べる』はどのように変化してゆくのか、どのようにしたら楽しく食べられるのか、入れ歯の話などを含めて考えます。 新潟は冬季に大量の雪が降り積もる山に囲まれ、信濃川・阿賀野川という大河が流れる広い肥沃な平野があり、海の幸の宝庫である日本海に接していることから、食に恵まれた立地条件があり、米・酒などとともにさまざまな加工食品を送り出しています。 新潟発『食べる』では、新潟が発信している『食べる』を総合的にとらえ、人生80年の時代、この長い生涯、いかに楽しく食べるかを考えながら講義を進めてゆきます。 講義の進め方 『食べる』ということを総合的に理解し、学生自身が食生活、食人生を考えることを目的としています。そのため、スライドやビデオなど視覚素材を活用するとともに、学生に考えさせる講義形態をとりたいと考えています。 視覚素材が多いなどから、黒板への板書は他の講義に比べて少ないと思います。講義のノートをとらないと、講義を受けた気がせず不安を感じるかも知れません。黒板への板書が少ないのを補う意味で、また、1回ごとにテーマが異なり、それぞれのつながりが分かりにくいこともあるので、このテキストを作成しました。 総合的に理解する、あるいは考えながら授業を聞くということに慣れていないかもしれませんが、頑張ってみてください。 『食べる』がテーマなので、授業の中で食材を使い、体験的な要素を入れたいと思っています。定員が100人なので、たいした食べ物は使えないと思いますが、何かを食べながら『食べる』を考えてみてください。 「食べる」実習風景
ブックレット 新潟大学 『食べる』この科目の講義を元に作られた本が出版されています。新潟日報事業社発行 1600円 続 『食べる』 - 食べるの科学 - 山田好秋 ・ 野田 忠 ほか 新潟日報事業者発行 1000円 (2004年 8月20日発行) 新潟発『食べる』 山田 好秋・ 鈴木 敦士 ほか 新潟日報事業者発行 1000円 (2005年5月20日発行) |