<募集を終了しました>「超音波による舌骨の下顎骨との同時動態評価法」に関する研究へのご協力のお願い


当院(新潟大学医歯学総合病院)では、睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置による治療効果予測のための非侵襲的な画像評価法について検証しており、ボランティアを募集しています。

[研究課題名]
超音波による舌骨の下顎骨との同時動態評価法

[研究機関]
新潟大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面放射線学分野
新潟大学医歯学総合病院 歯科放射線科

[主任研究者]
新潟大学医歯学総合研究科顎顔面放射線学分野 教授 林 孝文(はやし たかふみ)

[本研究の意義・目的]
睡眠時無呼吸症候群は重大な現代病のひとつです。
その治療法の一つに口腔内装置があり、歯科で診療を受ける患者が近年、徐々に増加しつつあります。しかし、その診断や治療効果の評価は、問診や機能検査によるものが主となっており、画像診断は十分に普及していはいません。
口腔内装置は下顎を前方に移動させて咽頭気道を拡大し睡眠時の閉塞を防止する目的で用いられていますが、その詳細な作用機序には不明な点が残されています。
立位セファログラムでの検討では、口腔内装置の装着に伴う舌骨の上方移動が報告されていますが、実際には仰臥位での舌骨の移動状況を詳細に評価する必要があります。
そこで私たちは、超音波検査によるリアルタイムでの舌骨の画像化と下顎骨の前方移動との同時動態評価手法を確立したいと考えています。
この検査の有効性が明らかになれば、安全で簡便にチェアサイドで睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の効果予測が可能となり、客観的に評価することに役立つと考えられます。
ボランティアの皆さんにご協力いただき、超音波による舌骨の下顎骨との同時動態評価法の確立に向けた実証研究を進めたいと考えています。
あなた様の個人情報についてはこれを保護致しますので、得られます臨床情報を研究に使用する事の同意をお願いし、もって研究への協力をお願いする次第です。

1.同意をお願いする研究協力の内容
1)アンケート
身長、体重、年齢、性別、既往歴、服用歴、現在までの睡眠時無呼吸症候群に関する診断・治療歴、病的な眠気を評価するEpworth質問票を含んだアンケートを実施します。
2)超音波検査による下顎頭と舌骨の同時動態記録
超音波検査を用いて、仰臥位における、下顎骨の前方運動の際の下顎頭の動きと舌骨の動きを同時に動画にて記録し、解析します。
*超音波検査は約30分の検査時間を要します。CT検査のようなエックス線被曝の心配がないため、生体にとって非侵襲的な画像検査です。
2.その他
この研究にご協力されるかどうかはボランティアの方の自由意思によって決定されます。
ご同意が得られない場合でも、このことで、不利益を受けることは一切ありませんのでご安心ください。
また、一度協力を申し出られた後でも、撤回することは自由です。何時でもお申し出下さい。
ご希望があれば研究計画書および検査法の医学的学術資料も開示します。
本研究の結果や個人識別情報は、研究責任者の下で厳重に管理され、秘密は厳守されます。
研究成果を発表する場合も、プライバシーは完全に保護され、実名が公表されることはありません。わからないことや、心配なことについてはいつでも担当歯科医師に相談してください。
この研究に係る費用は研究費により支出致しますので、検査に関わる料金は発生致しません。
申し訳ございませんが、研究にご協力いただいても謝礼をお支払することはできませんのであらかじめご了承ください。

[研究終了予定日]
平成27年12月31日

[問い合わせ・苦情等の窓口連絡先]
951-8514 新潟県新潟市中央区学校町通2-5274
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面放射線学分野
担当歯科医師 林 孝文(はやし たかふみ)
電話 025-227-2914
FAX  025-227-0810


Last updated at March 1, 2016
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本ページに関する問い合わせ先:林 孝文(hayashi@dent.niigata-u.ac.jp)