舌エコー標準化プロジェクト:舌エコー標準化の可能性に関する研究への協力のお願い[研究は終了しました]



このページは、舌エコーの標準化をめざして開設したサイトです。
口腔がんは年間7,000人前後の新患の発生がみられ、舌がんはその60%に及び、その早期発見に歯科医師の果たす役割は大きいといえます。
舌に対する超音波検査(以下、舌エコー)は非侵襲的に舌がんの鑑別と深達度診断に有用とされており、病院歯科での今後の普及が期待されています。
特に、深達度診断には粘膜上皮層を明確に描出する必要がありますが、一般的に行われるようなプローブを直接接触させる走査法では、粘膜上皮層を描出することは困難です。
私どもは、音響カップリング材の使用による粘膜上皮層の描出改善を報告していますが、その普及はいまだ十分とはいえません。

[以下の研究は終了しました]
本研究は、全国の歯科大学・医科大学病院等で研究参加を承諾下さった施設(100施設を想定)を対象に、当施設より高分子音響カップリオング材を送付し、本ページを参照してご担当の先生自身の舌を試撮いただき、撮影された画像を当施設に返送していただくことにより、施設や装置を問わず舌がんの評価に適切な画像を得られるか否かを検証するものです。
特に、粘膜上皮層を画像上で特定しうるか否か、特定困難な場合にはどこをどのように改善すれば解決するかについて明らかにしようと考えています。
本研究の結果は、本webページにて公表する予定です。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
研究趣意書はこちら

[研究参加に際してご確認いただきたい事項]
・エコー装置は各施設で日常的に利用可能な装置をお使いください。診療科でお持ちでない場合は、担当部署から借用いただければ幸いです。
・探触子(プローブ)は浅部用とされる周波数の高いもの(7.5~15MHz程度)をお使いください。甲状腺や頸動脈に使われているものが望ましいです。術中用の小型のものがありましたらそれも併用してください。
・撮影条件は甲状腺や頸動脈で用いられている一般的な設定で構いませんが、フォーカスはでるだけ浅く設定してください。
・画像は感熱記録紙等で出力して当施設にお送りください。返信用封筒を音響カップリング材送付時に同封いたします。大変申し訳ございませんが、感熱記録紙のコストはご負担下さい。

ソナゲル(R)(100mm×100mm×10mmの高分子音響カップリング材)を利用した舌エコーの実施方法

 
1)当施設から送付されたソナゲル(R)を水で濡らし、ハサミを使って5mmの厚みで切断してください。長さ100mm×幅10mm×厚み5mmの短冊状になります。

 
2)やや水を含んだ状態のまま短冊状のソナゲル(R)を探触子の走査面に置き、交差感染防止のためにラップで覆います(一般的な食品用ラップをご用意ください)。


3)舌にあてる前の状態で静止画像を記録(感熱記録紙等にプリントアウト)してください。

 
4)被験者(先生ご自身です)の舌側縁に探触子をあてて適当なタイミングでフリーズさせ、静止画像を記録してください。

5)舌にあてる前と舌にあてた状態の2枚の画像を、当施設(下記)宛てご返送ください。

[画像サンプル]

正常舌エコー像(舌側縁)の例です。このような画像を撮影してお送りください。


[参考症例]

舌扁平上皮がん症例です(探触子はホッケースティック型を使用)。舌がんはこのように粘膜上皮層と連続性を有する低エコー域として描出されます。

研究の流れの概念図(エコー装置を借用する場合を想定)


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Last updated at March 7, 2016

本ページに関する問い合わせ先:
林 孝文(hayashi@dent.niigata-u.ac.jp)
951-8514 新潟県新潟市中央区学校町通2-5274
新潟大学大学院医歯学総合研究科
顎顔面放射線学分野
Tel. 025-227-2914 Fax. 025-227-0810