2014年11月30日(日)に新潟大学医歯学総合病院 病棟12階大会議室で歯科医療従事者向けの講演会「知っておきたいHIV感染症の現状と対応」(ポスター[pdf形式])を行いましたので開催報告を掲載します。


               
             講演会開催報告

期日:平成26年11月30日(日) 時間:9時~12時(8時半開場)
開催場所:新潟大学医歯学総合病院 病棟12階 大会議室
タイトル:歯科医療従事者のための「知っておきたいHIV感染症の現状と対応」
主催者(後援など):主催・新潟大学、共催・新潟歯学会、後援・新潟県
cf. 日本歯科医師会生涯研修登録事業

講師・タイトル
①田邊嘉也 先生(新潟大学医歯学総合病院 感染管理部副部長(新潟大学・准教授))
「新潟県の感染状況と新潟大学医歯学総合病院の対応」
②秋野憲一 先生(札幌市保健福祉局保健所歯科保健担当課長)
「地域におけるHIV感染症歯科医療体制の取組について」
③高野直久 先生(公益社団法人東京都歯科医師会 理事)
「東京都における協力歯科医療機関について」

スタッフ:児玉泰光、黒川 亮、山田瑛子、永井孝宏、髙木律男
出席者36 名:歯科医師26 名、歯科衛生士2名、看護師1名、 学生・研修医6名、その他1名
当日配布資料:各講師ハンドアウト、パンフレット、永井論文、冊子名(秋野先生)、アンケート
資料:配布ポスター、各講師のハンドアウト、収支報告書、写真(講演会風景)


                   アンケート結果

①出席者36 名 内訳:歯科医師26 名、歯科衛生士2名、看護師1名、学生・研修医6名、その他1名
②歯科医師居住地:市内15(20)名、中越4名、下越1名、上越1名
③HIV感染者の受け入れについて(歯科医師21 名+学生・研修医6名:計27 名が対象)
「はい」 1 条件付きで「はい」 12 「いいえ」4
記載率 17/27=63.0% 受入可能率 13/27=48.1%
患者受入条件として挙げられた意見
・大学等での診察の実際を一度研修してみたい。
・スタッフの合意。
・受け入れる前に講習があると良い。
・外科処置については依頼したい。
・コストがかかる。
・マンパワー不足。現状では不可能。
・診療所の滅菌の整備、スタッフ研修。
・風評被害が怖い。
・患者様への具体的な対応の仕方を教えていただければ、診療の内容によっては対応できる。
・病院長やスタッフの同意。 医療法人であり他の理事の意見を聞く必要がある。
④その他の意見、感想
・整備のための補助があると良い。
・研修会をスタッフ対象で広報していくと良い。
・治療にかかる費用など具体的な話が聞けて参考になった。
・配布資料があってわかりやすかった。
・スタンダードプレコーションの重要性がわかった。
・行政の取り組みについては、普段なかなか聞く機会がないので参考になった。
・口腔外吸引装置の有効性が理解できた。
・HIV/AIDS の患者の診療についてはまだまだ壁があると感じました。
・医療従事者のみでなく国民が誤った知識でなく、正しい知識を持つ必要がある。


               アンケート結果に対する講師の感想

 今回のアンケートで残念なのはやはり、まだHIVの受け入れが不可能という回答があったことですね。だまって受診している患者や診断ついてない患者がそれなりにいるということには目をつむって、確定診断された患者の方はみない・・・治療してある患者はHIV RNAが少なくてHIV未治療の患者の方がよっぽどあぶないのに。

 慢性疾患となったHIV感染症では、歯や口腔内の疾患の罹患率が通常の場合よりも高くなる可能性があります。歯科に限ったことではない話ですが、医療関係者は感染に関する正しい知識を持ち、感染者・非感染者に関わらず、安全かつ安心な歯科治療を提供できるような、感染対策と市民への啓蒙が必要不可欠な時期に来ていると感じます。

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