留学生紹介・・・予防歯科学講座 王 晶
私は王晶と申します。今年の10月中国医科大学から来ました。
1年問予防歯科で研修する予定です。
中国医科大学は中国の東北部の重工業都市−藩陽市の中心部にあります。64年の歴史を持つ医科大学です。歯学部と付属歯朴病院はその中の一つです。付属歯科病院は1987年の始めに設立されて、現在、職員総数は250人で、臨床講座には口腔保存科、口腔外科、補綴科、矯正科、小児・予防歯科があります。基礎講座には口腔解剖、口腔病理、歯科放射線科等があります。歯科病院の外来患者数は毎日約400人で、病棟のペヅト数は60です。
私は1986年中国医科大学歯学部卒業した後で、小児・予防歯科に入局しました。当講座には歯科医師l0人(助教授l人、講師4人、助手5人)、看護婦4人がいます。外来では小児歯科診療を行い、l日約70人の患者が来ます。主な治療内容は齲蝕と歯髄感染処置です。他には外傷歯、咬合誘導の治療もします。病院外では予防歯科のフィールド活動を行っています。主に幼児及び小・中学校生徒の齲蝕、歯周病検査と初期齲蝕(C1、C2)の充填を行います。当講座の菅理下にある教育機関は3幼稚園、l小学校、l中学校です。
小児の齲蝕有病宰は増加傾向にあります。現在、3歳児のう蝕有病者率は50%です。l2歳児齲蝕有病者率は60%で、一人平均DMFTはl.5です。
最近、齲蝕予防のモデルプログラムが開始されました。幼稚園においてはゲル状のフッ化物歯面塗布を、小学校ではl年生からフッ素洗口を行う方法です。なお、藩陽市の上水道のフッ素含有量は0.lppmです。
帰国後には母国の歯科技術発展に寄与し、人々の健康な歯を守ることができるようにしたいです。そのためには、これから新潟大学で一生懸命勉強し、日本の進んだ科学技術と予防歯科を身につけたいと思っております。皆様どうぞょろしくお顧いします。
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