素顔拝見    歯科放射線学講座  林  孝 文



 私の家族は、助産婦をしている妻(もと中学の同級生)と娘2人(6歳と2歳)と最近仲間入りしたゴールデンレトリーバーが1匹(日々この世話に追われている)。
 趣味は写真撮影であり、コンピュータに触るよりもシャッターを切っている方がはるかに好きである。一眼レフでは、 OLYMPUS と CONTAX と PENTAX を愛用している。OLYMPUSでは、OM-4 に ZUIKO 40mm F2.0 を装着している。画質はシャープさで定評のある ZUIKO らしくなくフレアが多く、これがむしろ過剰な高コントラスト傾向を和らげて良い方に転んでいる。歪曲収差が目立つが、最短撮影距離が30cmと短くヘリコイドの回転角度も少なく使いやすい。また絞り開放での画質が個性的なのも良く、室内自然光で子供の表情をとらえるのには最適である。残念ながらこのレンズは製造中止となって久しく、常用レンズはズームの時代になってしまったが、準標準域のF2.0の明るさは場所を選ばず、ズームレンズよりむしろ活躍の場が広いように思われる。CONTAX では、167MT に ZEISS PLANAR 50mm F1.4 を装着している。CONTAX といえば ZEISS の LENS だが、なかでも標準〜中望遠の PLANAR に尽きる。この 50mm もたしかに諧調がすばらしく、被写体の縁の部分において、その質感が現実の姿よりむしろ豊富なほどに描写される。ネガカラーで同時焼き付けのL版などではその差はよくわからないが、ポジでみると圧倒的である。しかし、日常的に使うにはヘリコイドの回転角が大きすぎ、操作性に劣る点が辛い。またその強烈すぎる諧調描写は時としてうるさく感じられることがある。PENTAX では、Z-50P に FA☆85mm F1.4 を装着している。大柄で重い LENS に軽量な BODY でややバランスは悪いが、Z-50P は必要にして十分な性能である。FA☆85mm F1.4 は、PLANAR のそれとは全く異なり、非常に繊細な描写をする。PENTAX の地味ながら高性能なオートフォーカスにより、浅い被写界深度でもストレスなく軽快に使用できる。ちょっと味の濃すぎる PLANAR と比較すると、ネガカラー使用が多い最近ではむしろ好ましい写りをする。LENS 専業メーカーのものでは、複数の BODY メーカーを使用している関係から、マウント交換のできる TAMRON が多い。なかでも TELE MACRO SP 90mm F2.5 は知る人ぞ知るハイコストパフォーマンスの LENS で、趣味としての写真をやめようかと悩んだときに、これと出会えたことが写真を続けさせた原動力となったように記憶している。MACROLENS としてはシャープさはやや不足し、歪曲収差も認められるものの、無限遠から拡大率0.5倍の最短撮影まで変わらない柔らかく艶っぽい個性的な描写は、一度使うと離れられなくなってしまう禁断の味(?)。ただし、現在の水準からすると色ヌケがいまひとつで、逆光に弱い。最近購入したのは SIGMA の 28mm F1.8II であり、まだその性能は十分に検討してはいないが、PENTAX Z-50P に装着して開放F値が明るくオートフォーカスが早いため、室内外を問わず家族(特に動きの早い犬)のスナップ用に重宝している。
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