同窓会副会長に就任して

水戸市開業(3期生) 永木修二

昭和46年に第1期生が卒業した年に発足した同窓会も28年の年輪を重ね、1,500名を越える大きな組織に発展してきました。支部組織も13支部あり、それぞれ地元で活動・活躍しています。組織の基盤を作り上げてくれた歴代会長、執行部の先生方に深く感謝す
る次第です。

さて、神田会長以下新執行部も発足以来早1年近くが経過します。難問山積の中、代診医制度を作るべく鋭意検討中です。多くの同窓生が開業医として活躍していますが、その経営基盤に不安を持つ会員も多いのではないでしょうか。万が一、大病を患ったら・・・そんな不安が少しでも和らげられるなら、何とか実現させたいものです。また、新潟を遠く離れた会員も沢山います。同窓会主催の有意義な研修会などにも地理的になかなか参加できないのが現実です。唯一の繋がりである「同窓会誌」の充実、本年度から始まっている学術情報の充実、あまり機能していないメーリングリストを充実させ、日本全国どこにいても同窓生としての情報を共有できたら、同窓会に対する考えも変わってくるので
はないかと思います。

また、28年という歴史は世代間ギャップを生じさせています。1期生と28期生はちょうど親と子の関係です。これから益々、このような問題も顕著になってくると思われます。今まで積み上げてきた組織としての伝統と若い先生方の感性を融和させながら、疾きこと風のごとく、動かざること山のごとく、同窓会活動をしなければならないと考えます。 21世紀を前に未だ経験をしたことのない経済不況と歯科医療界の構造不況のダブルパンチとを受け、ダメージを受けていることと思いますが、少しでも会員の診療環境が改善されることを祈念し副会長就任の挨拶とします。


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