平成16年度定期セミナー

定期セミナーについて
・会場:新潟大学歯学部附属病院新棟4F 病院示説室
・時間:19:00-21:00
・会費:3,000円(当日お支払いください、尚、歯科医師以外のスタッフは2,000円です)
・申し込み方法:希望セミナー、住所、氏名、電話番号、FAX番号、卒業期数をお書きの上お申し込みください.
・生涯研修カードを忘れすに持参下さい。(分類2一項目5:3単位)

連絡先
950-2261 新潟市赤塚4390 たかだ歯科医院 高田真仁
Tel:025-264-3911
Fax:025-264-3912
Email:takadadental@nifty.ne.jp


第1回(No.89) 2004年6月5日(土)

見附市開業 関崎和夫先生

「歯科用デジタルカメラ入門」

日常臨床にデジタルカメラを導入したいが、どんな機種を選べばよいのだろう?デジタルカメラを買ってみたけれどよく写らない。そんな悩みを持っておられる先生方は多いのではないでしょうか。市販のデジタルカメラを購入しても、そのままでは歯科仕様で使えません。自然な明るさや色調で、適切な使用しやすい倍率をもち、きれいに口腔内撮影ができるよう設定するには、いろいろな試行錯誤が必要で、非常に難しいものです。最近、一眼レフデジタルカメラもだいぶ廉価になってきましたが、レンズ、リングストロボなども必要で、それらを合わせると意外に高価になります。失敗したから他機種をもう一台購入とは簡単にいかないものす。それゆえ今回のセミナーでは、私のデジタルカメラのノウハウを公開し、失敗しないデジタルカメラ選びから有効な活用を含め、皆様に少しでもお役に立つようなお話をさせていただこうと思っております。

<講演内容>
 1.デジタルカメラの選び方
 2.デジタルカメラの歯科仕様へのしかた
 3.デジタルカメラの利用法
 4.デジタルカメラの問題点とその対策
 5.スライドをデジタル化する方法
 6.最新一眼レフデジタルカメラのデモ機による撮影と解説


第2回(No.90) 2004年7月3日(土)

ジェネリックペントロンジャパン

「グラスファイバーを用いたメタルフリー支台築造体のご提案」

今日まで支台築造体の主な材料として長年用いられてきた金属ではありますが、昨今の様々な臨床レポート等では、残存象牙質と金属製支台築造体との弾性係数の違いにより、場合として根破折などを誘発する可能性を指摘するのも少なくなく、またオールセラミック及びレジンジャケットクラウンによる修復などの審美的要素を求められる場合では、金属色が歯冠部及びマージン、歯肉部などに透過してしまうなどの問題も指摘されている。今回ご紹介する「ファイバーコアポストシステム」は、日本国内において昨年10月より発売を開始した金属を使用しない支台築造システムで、既に欧米では約8年の臨床実績があり、象牙質に近似した弾性と高い破折強さ、優れた審美性を備えた優れた画期的な支台築造方法として、世界中の臨床家に高い評価を得ています。
今回は、ファイバーコアポストシステム及び専用の支台築造用レジン「ビルドイットFR」の特長を中心に、既に国内でご使用いただいている先生方の接着法、使用例などを交えながらメタルフリー修復のご提案をいたします。


第3回(No.91) 2004年9月4日(土)

新潟市開業 倉嶋敏明先生

「日常臨床の中に、どのようにインプラント治療を組み込むか」

 昨今の歯科臨床では、患者さんの治療への期待度はますます高まりをみせ、それに伴いより多彩な要求が顕在化してきております。このような状況のなか、その有効性と安全性、そして治療技術としての位置づけが認知されつつあるインプラント治療を日常の治療に組み込めれば、患者さんの多彩な要求を満たす結果に一歩でも近づけることができるのではないでしょうか。
 しかし比較的若い年齢層あるいは少数歯欠損例では機能性のみならずより審美的な結果を求められ、多数歯欠損例においては顎口腔系の機能的、形態的調和への対応が求められるため、その価値を発揮するには、様々な条件を見据えた診査・診断と治療行為が必要となり、単一の埋入技術だけでなく、一口腔での対応が必須となります。
 今回、日常臨床でどのようにインプラント治療を診療に組み込んでいけばよいのかを、症例を通して皆様と一緒に考えてみたいと思います。インプラント治療を臨床に取り入れていない先生方からも御意見をいただければ幸いです。