平成18年度
新潟大学歯学部同窓会学術セミナーのご案内

一般開業医のための『小児歯科臨床のヒント』

『これ、どうしよう?』子どもの口の中やエックス線写真を診て、そう思ったことはありませんか。保護者の方にどのように説明してよいか迷ったことはありませんか。乳歯のう蝕は数が減り、程度も軽くなって、う蝕の治療で迷うことは少なくなったと思いますが、う蝕以外にも小児の歯科的異常は少なくありません。

少子化のため、以前にも増して子ども一人一人に対する手厚い医療が求められています。同時に、保護者の方々の口腔の健康への関心も高くなり、低年齢から定期的に歯科を訪れる子どもが多くなってきており、混合歯列期に入ると、う蝕の予防だけでなく、歯の萌出や歯並びの異常に対する相談が以前に比べると増えています。

午前の部(講義編)では、小児期の歯の萌出障害をテーマに講演を行い、いくつかの代表的な症例を提示した上で、歯の萌出障害に対する治療方針の一般的なガイドラインを紹介いたします。「あれ?おかしいな」と、できるだけ早期に異常に気づくことが大切ですが、どのような徴候を異常としてとらえればいいのでしょう。異常を認めた場合に、何が治療の第一選択となるのでしょうか。その治療効果をどの程度の期間追って、次の手を打てばいいのでしょう。

講演後は、各受講者の方々からお持ち頂いた実際に悩んだ(いる)症例について、『小児歯科よろず相談』と題して、適切な治療方針を一緒に考えたいと思っています。萌出障害に限らず、外傷や心身障害児への対応等でも構いません。相談用症例は当日も受け付けますが、スキャナーがあれば申込書(別紙)と一緒に資料を取り込んでメールで事前にお送りください。当日も受け付けておりますので、申込書と資料を受付でお預かりいたします。

午後の部(実習ならび症例相談編)では、乳歯列から永久歯列への咬合誘導の基本的な概念を説明したのちに、代表的でシンプルな動的咬合誘導用可撤装置を実際に製作して頂きます。また、症例相談があれば実習の間に個別に対応いたしますので、担当のインストラクターに気軽にお声をおかけください。

実際の申し込みについては、後日(10月)に御案内いたしますので、宜しくお願いします。
日時 平成18年11月19日(日)           修了しました
募集人数 午前:講演80名程度 午後:実習30名程度
場所 午前:歯学部大会議室-2階
午後:病院大会議室,5F学生実習室
費用 午前講義:5,000円
午後実習:15,000円
講師 医歯学総合研究科 小児歯科学分野
募集開始 募集要項は10月に発送します
案内PDF ダウンロード
問い合わせ先:
渡邉直子 -新潟大学医歯学総合研究科・歯科矯正学分野
電話:025-227-2905
Email: ohashin@dent.niigata-u.ac.jp