新潟大学大学院医歯学総合研究科
生体組織再生工学分野(歯科理工学)

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生体組織再生工学分野 updated 2016-01-28

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泉先生01.jpg             台南市(台湾)にて

本分野セクションヘッドの泉健次と申します。本分野は、昭和41年度に歯学基礎6講座の一つとして開設され、本体は“歯科理工学”です。塩川延洋教授、続いて宮川修教授が平成19年度まで本講座を主宰されました。その後、講座名を生体材料学分野としていましたが、平成25年6月に私が異動した際に、分野名改称をさせて頂きました。本分野で実際に行っている研究テーマは、ベースが歯科理工学ですので、金属、高分子、セラミックスなどの歯科材料の物性解析や表面分析を中心としています。
 ところで近年は、歯科領域においても生命科学研究は多様化し、国策としてグローバルネットワークの構築や医(歯薬)工連携の重要性と実行力が求められています。私は口腔外科学出身で、臨床医時代に医歯学総合病院で実施されている培養口腔粘膜を用いた再生医療の立ち上げに携わり、その後米国ミシガン大学在籍中に口腔粘膜再建に関わるトランスレーショナルリサーチについて研鑽を積んで参りました。この研究室でも、口腔粘膜上皮幹細胞の同定と幹細胞ニッチ環境の研究に力を注ぎ、歯科理工学分野の成果に加え、再生医学の領域でも成果を上げて、培養口腔粘膜を用いた再生医療の一層の発展につなげたいと思います。
 また、顎顔面領域では他の全身臓器・組織に比べ組織幹細胞ソース(歯髄、歯根膜、歯小嚢など)が豊富です。このような細胞・組織に、事実上すべての臨床歯科医がアクセス可能である点は、歯科医師の大きな特色といえます。私ができることとして、組織幹細胞群を扱う基盤技術を充実させ、これまでの経験を活かし基礎と臨床の橋渡し研究を推進することで、歯科医師の社会貢献を発信し、わが国の再生医療の発展につなげていきたいと考えています。
 生体材料学と再生医学のシームレスな異分野交流が本分野の特徴になるよう、若手の人材育成にも取り組み、最大限の努力を惜しまず本学歯学部と国民の健康向上に貢献する所存でおりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 研究の詳細については、(1)(2)(3)(4)の数字をクリックしてください。