口腔ケアの重要性とポイント口腔清掃|摂食・嚥下障害について|誤嚥性肺炎

 

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T.摂食・嚥下障害とは

3.診断

(1)摂食・嚥下障害があることが疑われる症状と、問題があると考えられる摂食・嚥下の過程

先行期 ○食物を見ても反応しない
○絶え間なく食物を口に運ぶ
○ガツガツ食べる
準備期 ○口の中に食物を取り込めない
○口から食物をよくこぼしたり流涎がある
○盛んにモグモグするが口の中には食物がそのまま残っている
口腔期 ○盛んにモグモグするが一向に飲み込まない
○モグモグしている最中にムセやすい
○上を向いて飲み込もうとする
咽頭期 ○飲み込んだと思い、口の中をみると食物残渣が目立つ
○飲み込むとムセる
○嚥下後、しばらくしてムセる
○嚥下後、痰のからんだような声になる
○固形食より水でムセやすい
○濃厚な痰がよく出る
食道期 ○就寝してからムセる
○肺炎を繰り返す
○飲んだものが逆流し、嘔吐する時がある

 その他の注意すべき症状としては次のものがあげられる。
  ○体重の減少や食欲の低下
  ○水分摂取量の減少
  ○不顕性誤嚥(気道の知覚異常によりムセることなく起きる誤嚥)
  ○食事時間の延長
  ○食事が疲れやすい
  ○失禁頻度の増加

 

(2)検査

 基本的なものとして「ビデオX線透視検査(VF検査)」があげられる。
 その他には「ビデオ内視鏡検査(VE検査)」「圧測定」がある。摂食・嚥下障害の合併症である誤嚥性肺炎、低栄養、脱水を診るためには「血液検査」「胸部レントゲン検査」が必要である。

 
 


 

 

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