実施事業

実施報告

International Symposium on Oral Health Education and Research

所属
大学院歯学部総合研究科歯科矯正学分野3年
氏名
高辻 華子

目的

  1. これまでの大学院での研究成果をまとめ、英語で発表を行う。
  2. 本学、講座での研究内容の紹介と異分野の研究内容について情報収集。
  3. 各参加大学との情報交換および交流。

結果

① 現在(大学院3年)までに大学院にて行ってきた研究結果を英語でまとめ、口演発表を行った。これまで、国内の学会では口演発表を行った経験があったが、国際シンポジウムにて英語で講演発表を行う機会は無かった。英語と日本語では言語の違いのみならず、発表の仕方、(強調、無駄な言い回しの削除など)工夫すべき点が多く、今回のシンポジウムでは、聴衆も全員が英語が母国語ではないことから、より、相手に伝わるプレゼンテーションを構成し、仕上げることに尽力した。結果、短時間内に効果的に研究内容を発表でき、英語を母国語としない者同士であっても内容を学ぶことができた。また自身のスキルアップにとどまらず、他講座、日本の他大学、各アジア諸国の大学による多くの参考になる効果的なプレゼンテーションを見聞きできる機会を得、大変有意義であった。今回、研究の講座単位で参加したため、上司と供に、お互いにプレゼンテーションの内容をチェックをし合えたことはとても勉強になった。

② 今回の発表内容は以下の通りであった。

  1. 本学口腔生理学講座における、これまでの嚥下研究プロジェクトの業績の一部を紹介。
  2. 現在取り組んでいる、ヒトを対象にした実験のセットアップと方法を中心に明らかになっている結果データ、そこから考えられること、および問題点。
  3. これからの本講座にての研究の展望。

今回、インドネシアの各地域の大学から、2日間にかけての数多くの口演発表およびポスター発表があり、発表者も、様々な専門分野の教授、准教授、教員、大学院生など幅広い職の研究者が一堂に会し、研究成果の発表を行ったのは専門分野に細分化されている国内の学会ではまずない稀有なことであった。同じ学内に在籍していても他講座と研究の情報を共有できる機会は少ない為、現在、どのような研究が行われているのか、そこでどのくらいの研究レベルのスタッフが在籍しているのか、どのような成果が出ているのか、などの知見を深めることができ、参考になった。

③ 本シンポジウムでは2回の昼食タイム、1回のウェルカムディナー、最終日の合同行事の機会が用意されており、テーブルを囲んで、また夕食では長い時間をかけて食事を楽しみながらインドネシアの各地域の大学との交流や、他講座の教員、スタッフとの情報交換を楽しむことができた。インドネシアの研究者らは非常に親日的かつオープンであった。インドネシアの地域は、これからまだまだ大きく発展する可能性を秘め、人材パワーと多くの患者がいるため、歯科医師の役割も期待されていると感じた。我々は、先進国と言われる日本の歯科医師として、これらの国々のリーダーとなれる様、自覚しまた努力する必要があると感じた。同じアジア民族としてこれから供に歯科分野の研究発展に寄与していけるとよい。

まとめ

大学院に在籍していても、日本で研究を行っている以上、国際シンポジウムに参加し発表できる機会は一般的には多くはない。今回、大学からの支援により貴重な機会を得、それを充分に生かし、海外での口演発表から学び、また情報発信することができた。今回のシンポジウムで学んだことや得たネットワーク生かし、更に応用し、今後は積極的に研究成果を海外に発信し、幅広くより魅力的な大学院での研究を行っていく足掛かりとしたい。

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