HIV/AIDS患者さんの歯科診療に特別なことは必要ありません。そのため、体制整備(ネットワーク構築)は本来は不要で、通常の病診連携で十分なはずです。
しかし、理想論とは裏腹に、歯科医師はHIV/AIDS患者さんの受け入れに不安をもっており、患者さんも歯科医院受診の際にHIV/AIDS感染を申告しないで治療を受けたい現状があるようです。
このホームページは、いつまでもこうした状況であることが、歯科医師にも患者さんにもマイナスであることに気付いてほしいとの気持ちから作製しました。
HIV/AIDS患者さんの歯科診療に特別なことは必要ありません。そのため、体制整備(ネットワーク構築)は本来は不要で、通常の病診連携で十分なはずです。
しかし、理想論とは裏腹に、歯科医師はHIV/AIDS患者さんの受け入れに不安をもっており、患者さんも歯科医院受診の際にHIV/AIDS感染を申告しないで治療を受けたい現状があるようです。
このホームページは、いつまでもこうした状況であることが、歯科医師にも患者さんにもマイナスであることに気付いてほしいとの気持ちから作製しました。
新大病院歯科における処置内容 | 新大病院歯科のべ受診患者数 |
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観血処置 | 162(11%) |
非観血処置 | 1,337(89%) |
表に示す24のAIDS関連疾患がAIDS発症の指標になります。口腔カンジダ、不明熱、帯状疱疹、ヘルペス性口唇炎、口腔内の発疹や潰瘍には注意が必要です。
A.真菌症 | |
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B.原虫感染症 |
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C.細菌感染症 | |
D.ウイルス感染症 |
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E.腫瘍 |
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F.その他 |
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①感染力 | HIV感染症の感染力は、B型肝炎やC型肝炎に比べて非常に弱く、歯科診療から感染した事例はありません。また、お願いする患者さんは、治療によりウイルス量が少なくコントロールされている方(検出限界以下)です。 |
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②スタンダードプレコーション | 申告できない患者さん、感染に気付いていない患者さんが受診している可能性があります。そのためにも、標準予防策(スタンダードプレコーション)が大切になります。 |
③異常所見の精査依頼 | 口腔内に異常所見があった場合には、HIV感染症に関連した症状の可能性もあり、対応に困るはずです。異常所見に気付いたら早目に大学病院などへ紹介し、初期対応を依頼してください。病診連携(大学病院への紹介)は応召義務違反(診療拒否)ではありません。 |
④情報交換 | ネットワークを活用することにより、患者さんの最新の情報(全身状態、内服状況、注意点、等)を共有することが可能となります。:本来の目的です。 |
歯科医療ネットワークへの参加は、決して強制ではありません。最終的には医院の開設責任者である院長先生の考え方に依ります。ネットワークの必要性、重要性、そして情報のないことの危険性、等を十分に理解した上で、受入れを決めるのは院長先生です。
①病状照会 | 歯科医師を信頼してHIV感染を申告し、内科主治医と情報交換してもらうことで、安全で安心な歯科治療を受けることができます。 |
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②利便性 | 口腔内管理を近所の歯科医院で行ってもらうことで、頻回の通院が可能となり、経時的な口腔内評価を行うこともできます。(かかりつけ歯科医) |
③専門性 | HIV感染症により唾液分泌が低下するため、う蝕や歯周病に罹患しやすい口腔環境にあります。かかりつけ歯科医により、う蝕や歯周病の予防、口腔内所見から病状の進行(カンジダ症等)の評価、PMTC*等の専門的なメインテナンスを実践できます。 *PMTC : Professional Mechanical Tooth Cleaning |
ネットワークはHIV/AIDS患者さんが安心して歯科治療を受けられるのみではなく、歯科医師にとっても多くのメリットがあります。
軽傷 | 非中空針、非採血針(歯科局麻針での刺傷等) |
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重症* | 太い中空針(輸血・採血後) 肉眼で血液の付着確認可 血管に刺した針 深い針刺し |
平成22年9月9日付け基発0909第1号厚生労働省労働基準局長通達「労災保険におけるHIV感染症の取扱いについて」により、抗HIV薬の投与について、針刺し事故等の受傷後からの一連の処置として、労災保険の保険給付として認められることになっています。