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平成25年度 FD講演会

FD名
FD委員会主催講演会 「学ばNight」 第2夜
―実際の患者を治療する状況を想定した実践的な実習の内容、その取り組みについて―
日時
9月4日(水) 17:00~18:40
講師
魚島勝美先生(生体歯科補綴学分野)
大島勇人先生(硬組織形態学分野)
吉羽永子先生(齲蝕学分野)
参加者数
歯学部全スタッフ109名(教職員94名、大学院生15名)

FD委員会の企画による「学ばNight」も第2夜を迎えた、今回は「現在、他の科が学生に何をどの様に教えているのか、お互いに知る」という企画の原案に非常に近い内容となった。講演は、始めに魚島先生より総合模型実習について解説があった。基礎実習と臨床実習とを有機的に連携させ、各科の基礎実習で得た学生の知識、技術を統合させようとするこの実習は全国的にも珍しい新潟大学ならではの実習であることが示された。次に大島先生より解剖学実習についての説明があった。大島先生の教育理念をはじめ、学生の自主性と学ぶ意欲を高めるためになされる様々な努力が紹介され、各科の実習の中でもその時間的特徴で有名な解剖学実習が教員の熱意と学生の自主性によって形成されていたことが紹介された。吉羽先生からは保存修復学実習について解説があった。魚島先生の総合模型実習が基礎実習の最終段階に位置するとすれば、学生にとって初めての臨床的実習である保存修復学実習はその入り口に当たり、実習において、学生に対しどのように臨床的な感覚を身に着けさせようとするか、知識や経験をどのように定着させようとしているのか、どのように学生の興味を臨床に向けようとしているのか、といった取り組みが紹介された。

各講演の後に設けられた質疑応答では、学生教育における臨床講座間、基礎講座間、臨床と基礎それぞれの教育的連携や知識の統合を図るような実習の可能性などが議論され「お互いの講義、実習を知り、自らの講義、実習の質を高める」といった本講演会の目的が達成されたように思われる。

説明会の様子

アンケート結果

  1. 今回のFD講演会はあなたにとって有意義なものでしたかアンケート結果
  2. 今回のFD講演会はあなたの興味に対して適切でしたかアンケート結果
  3. 各講演内容は自らの学生教育の参考になりましたか
    ・総合模型実習
    アンケート結果
    ・解剖学実習
    アンケート結果
    ・保存修復学実習
    アンケート結果
  4. 今後このような主旨のFDを開催することについては アンケート結果

個別の意見

総合模型実習

  • 抜去歯を用いた切削感の実習も大切かもしれない。(准教授40代)
  • 実習に参加する教員の考え方を変えなければならないという点に自分自身共感しました。(助教40代)
  • 各技術のレベルアップが望めない気がする。課題を何とか消化する学生が多い気がする。(4年生までの実習が不十分なためか?)(助教60代)
  • 臨床実習との関連が薄い気がする。技術の評価はあるのか?(助教60代)

解剖学実習

  • 教員も復習してみたい(難しいが…)。(准教授40代)
  • 内容の濃い実習に学生がついていっている点に驚きました。(助教40代)
  • 教育に対する考え方に共感した。感銘しました。どの実習でも到達目標の必要性を感じた。(助教60代)

保存修復学実習

  • 抜去歯を用いた切削感の実習も大切かもしれない。(准教授40代)
  • 失敗体験デモの質疑応答が非常にためになった。(助教30代)
  • このようなHigh qualityな実習を受けてみたかった(他大学卒)。(助教30代)
  • 大変緻密な実習内容に驚きました。(助教40代)
  • 基本事項をきちんと教育していると感じた。目標も明確にしていることを感じた。(☆限定された時間を有効に活用しているように思われた)(助教60代)

全体

  • 当該実習を開始するにあたっての経緯実習に求める意義と目的を発案者である口演者から聴けたことは他分野の教員(あるいは将来の教員候補者)にとって有意義であったと思います。それぞれの実習においてライターの「質の向上」と「質の均一化」がキーとなることを理解しました。そうであれば各実習の意義として「歯学教育者の育成」という看板を掲げることも可能であろうと感じました。(教授40代)

今回のFD、および今後のFDについての意見

  • 実習内容がよくわかり学生指導につなげられると思った。(准教授30代)
  • 口腔内写真撮影の実習が必要と思う(矯正科?)。(准教授40代)
  • 当科でも実習できたらと思う。(准教授40代)
  • 他科がどう教育しているか?知る機会が必要かもしれない(基礎実習の見学など…)(准教40代)
  • めずらしくためになったFDでした。(講師年代記載なし)
  • 他科の実習内容を知る機会が無かったので大変興味深かったです。(助教40代)

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