介護認定審査会は介護保険のサービスを利用する場合、介護が必要かどうか、介護
度はどの程度かの判定を行う必要がある。介護認定審査会は医療、保健、福祉の専門家で構成される合議体である。
介護認定審査会では、全国一律の基準に従い、一次判定の結果と訪問調査の特記事項、かかりつけの医師の意見書をもとにした二次判定を行う。介護認定審査会で、一次判定の結果を変更して、二次判定がされた場合、その変更理由を明確にすることが義務づけられている。
一次判定結果に不満があり、調査結果の間で不整合がある場合には再調査と判定し調査をやり直すことになる。
介護認定審査会の医療、保健、福祉の専門員の割合は、福祉関係者は少なく、医師の割合が高い傾向にある。痴呆の利用者や解釈や介護者とコミュニケーションがスムーズにとれなくて判定に困ることはあるが、口腔ケアについての問題が判定に大きく左右されることは少ない。これは、主治医意見書に特記すべき事項に記載が少ないことや認定調査員が、
口腔状態の認識不足のところが影響していることが原因と思われる。また、そこまでの判断が介護認定審査会には求められていない様に思える。
[介護福祉士 宮 崎 則 男] |