新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生命科学専攻 口腔健康科学講座 顎顔面口腔外科学分野

教室紹介

本頁をご覧いただき心より感謝申し上げます。当教室は1973年12月に口腔外科学第二講座として、東京医科歯科大学第一口腔外科より赴任された大橋 靖先生が初代教授として開設されました。その後、1998年12月に髙木律男先生が二代目の教授に就任され、2001年には講座名が新潟大学大学院医歯学総合研究科健康科学講座顎顔面口腔外科学分野となりました。口唇口蓋裂の診療・研究をはじめ、口腔癌、顎変形症など様々な分野において、先生方は多くの業績を残され、当教室を全国屈指の口腔外科へと育てられ、その功績は口腔外科発展に大きく寄与したことは言うまでもありません。

2021年7月より冨原が富山大学歯科口腔外科学講座より赴任し当教室を主宰させていただくこととなりました。当教室の診療・研究の体制は、腫瘍・再生医療班、口蓋裂・顎変形症班、顎関節・外傷班、有病者・感染症班に分かれ、教室員はそれぞれ専門性の高い口腔外科診療の実践と、その根拠となる基礎・臨床研究に日々励んでおります。治療の最終ゴールを手術後の口腔機能回復やリハビリテーションまで見据え、インプラントや顎義歯など他の歯科医療分野との連携により患者さんに満足いただける質の高い口腔外科診療を心がけております。また、研究においては、得られた研究成果が実際の臨床で患者さんに還元されることを念頭に研究に取り組んでおります。

日進月歩の医療において、いまや単独の診療分野のみでの発展には限界があり、口腔外科においても理工学分野やデータサイエンスなど幅広い学問との融合による新たな診断法や治療法の創出が求められる時代を迎えております。そこで、従来の技術や知識の習得にとどまることなく、常に新しい分野の知識を吸収しチャレンジする精神で研鑽し続けることを教育の目標としております。以上が、当教室の診療、研究、教育の基本姿勢です。当教室員一同は力を合わせて、口腔外科疾患に苦しむ患者さんに最良の治療を行えるよう努力し、また、教室で研鑽を積む先生方には最良の研究・教育環境を提供していきたいと考えておりますので、皆様どうぞよろしくお願いします。