2026年10月17日(土)、株式会社リバネスが開催した「バイオテックグランプリ2026」において、新潟大学大学院医歯学総合研究科 生体組織再生工学分野の泉健次教授らによる研究チーム「OptiCellQua(オプティセルキュア)」が、アステラス製薬株式会社から企業賞「SakuLab-Tsukuba賞」を受賞しました。
本グランプリには書類選考を通過した12チームがファイナリストとして登壇しました。泉教授は「培養口腔粘膜上皮細胞シートの非侵襲的品質管理法」をテーマに研究成果とその応用可能性について7分間のピッチと、審査員からの質疑応答を7分間行いました。
本技術は、培養口腔粘膜上皮細胞シートをタイムラプス撮影し、細胞集団の動きを画像解析することで、細胞シートの品質を傷つけずに定量的に評価することを目指すものです。個々の細胞の動きだけでなく、細胞集団全体の協調的な「うねり」に着目し、細胞運動の特徴を数値化する「MUI(Mean Undulating Index:うねり定量指標)」を用います。細胞シートを用いた再生医療では、移植に用いる細胞の品質を適切に評価することが重要であり、従来の破壊的な検査を補完する新たな非侵襲的品質管理手法につながることが期待されます。(Minuma et al. 2026, Regenerative Therapy https://doi.org/10.1016/j.reth.2026.101169)
本技術は、泉教授と新潟大学工学部の飯田佑輔先生との歯工連携によって開発された新潟大学発の研究成果です。関連発明「解析方法、解析装置及びプログラム」(代表発明者:泉健次)は、2024年4月16日に国内特許出願(特願2024-066110)、2025年4月11日にPCT国際出願(PCT/JP2025/014501)を行いました。さらに、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の知的財産審査委員会において、2026年8月18日付で米国への指定国移行を支援対象とする審議結果が示されており、海外での知的財産権確保に向けた取り組みを進めています。
なお、「OptiCellQua」は本技術の名称・グランプリ出場時のチーム名であり、企業名ではありません。また、泉教授がCEOである株式会社CollaWindと本学は、本技術においてNDA契約を締結しています。
今後は、画像解析による品質評価法の検証をさらに進め、再生医療における細胞製品の品質管理への応用を目指します。

写真1 バイオテックグランプリ2026授賞式(右:泉健次教授)

写真2 共同研究者の飯田佑輔先生(新潟大学工学部)
関連サイト
株式会社リバネス「バイオテックグランプリ2026」開催報告
https://techplanter.lne.st/2026/10/26/bio2026/
