口腔生化学分野の照沼美穂教授らが血液中のアンモニア値が上昇すると脳内でのアミロイドβの産生が増加することを発見しました

2022年04月19日 トピックス 研究結果

口腔生化学分野の照沼美穂教授らの研究グループは、血液中のアンモニア濃度が上昇すると、脳内の非神経細胞であるグリア細胞の一つ、アストロサイトでのアミロイド前駆タンパク質(APP)量が上昇し、アルツハイマー病の特徴である老人斑の主要な構成成分とされるアミロイドβ42が増加することを発見しました。

本研究成果により、新規のアルツハイマー病発症のメカニズムが提唱され、特効薬が未だにないアルツハイマー病の治療法の開発につながることが期待されます。

この研究は、米国・タフツ大学の Stephen J Moss教授と本学大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センターの前田健康教授との共同研究で行われました。本研究成果は4月13日にJournal of Biological Chemistry誌にオンライン版で先行公開されました。

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研究成果発表論文:
掲載誌: Journal of Biological Chemistry

論文タイトル: Ammonia induces amyloidogenesis in astrocytes by promoting amyloid precursor protein translocation into the endoplasmic reticulum

著者: Ayaka Komatsu, Izumi Iida, Yusuke Nasu, Genki Ito, Fumiko Harada, Sari Kishikawa, Stephen J Moss, Takeyasu Maeda, Miho Terunuma

doi: 10.1016/j.jbc.2022.101933

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