マヒドン大学からの短期受入プログラムを行いました

2023年09月27日 トピックス 国際交流

マヒドン大学(タイ王国) 高齢者歯科学分野の修士課程在籍者4名および同修士課程修了者1名の5名の歯科医師を対象として,短期受入プログラムを行いました。

9月19日(火)~22日(金)までの4日間,摂食嚥下リハビリテーション学分野,包括歯科補綴学分野,口腔生理学分野の教員により,様々な講義・実習が行われました。

 

9月19日(火)午前 摂食嚥下リハビリテーションの講義

摂食嚥下リハビリテーション学分野 井上 誠 教授より,摂食嚥下リハビリテーションの講義が行われました。歯科医師が摂食嚥下リハビリテーションに関わる意義,高齢化を背景とした日本の現状,今後取り組むべきことや将来像などについての説明がなされました。

 

9月19日(火)午後 摂食嚥下リハビリテーションの臨床見学,機能評価,内視鏡実習

東病棟2Fの摂食嚥下リハビリテーション室において,入院患者に対する摂食嚥下リハビリテーションを見学しました。摂食嚥下機能回復部スタッフからは,嚥下訓練の内容とその必要性を示す病態や評価に関する説明がなされました。続いて,摂食嚥下リハビリテーション学分野 辻村 恭憲 准教授より摂食嚥下障害患者に対するスクリーニング評価と嚥下内視鏡検査のデモンストレーションおよび相互実習が行われました。

 

9月20日(水)午前 口腔機能低下症の講義と実習

摂食嚥下機能回復部 小貫 和佳奈 助教より,口腔機能低下症の概要,評価と管理指導に関する講義があり,続いて相互実習が行われました。

 

9月20日(水)午後 顎顔面補綴とデジタルデンティストリーの講義と実習

包括歯科補綴学分野 堀 一浩 准教授,村上 和裕 助教より,顎顔面補綴の臨床に関する講義およびデジタルデンティストリーとして義歯製作におけるCAD/CAMの活用について講義と実習が行われました。

 

9月21日(木)午前 口腔乾燥症の講義と実習

口腔リハビリテーション科 伊藤 加代子 病院講師より,口腔乾燥症についての講義と相互実習およびドライマウス外来の説明がなされました。また,同科が開発に関わった舌ブラシ(W-1)を歯学部売店で見つけて,参加者の多くが購入して興味を持っていたことから,舌ブラシの使用方法についての紹介も行われました。

 

9月21日(木)午後 嚥下造影検査の見学および相互実習

外来棟5Fの歯科嚥下機能検査室において,外来患者の嚥下造影検査の見学が行われました。操作室からの見学に加えて,全員が1回以上は検査室内で見学することができました。続いて,摂食嚥下リハビリテーション学分野 那小屋 公太 助教 により嚥下造影検査の説明ならび実習が行われました。

 

9月22日(金)午前 摂食嚥下機能に関わる動物実験の見学

摂食嚥下リハビリテーション学分野 辻村 恭憲 准教授より,動物を用いた摂食嚥下メカニズムに関する講義が行われました。続いて,麻酔動物を用いて摂食嚥下関連器官・神経・筋の解剖および嚥下誘発評価に関する実験の見学が行われました。

 

9月22日(金)午後 疼痛およびストレスに関わる動物実験の見学

口腔生理学 岡本圭一郎 准教授より,動物モデルを利用した疼痛およびストレス評価に関する講義が行われ,続いてマウスを使用した行動学的実験が紹介されました。実験では,参加者が実際に記録を行う機会もありました。

 

9月22日(金)夕方 修了式

井上 教授の総括に続いて,参加者全員から研修を終えての感想の言葉をもらいました。研修に関わった新潟大学関係者への感謝に加えて,今後も両校の関係性を強化し,更なる発展につながることを願うとのコメントが聞かれました。

 

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