分野長 多部田 康一
教育内容
歯周病学 Periodontology研究内容
・ヒト培養骨膜細胞を用いた顎骨・歯槽骨再生療法に関する包括的研究・歯周病と全身疾患の関連における臨床研究
歯周病と様々な全身疾患(リウマチ、動脈硬化、糖尿病、早産、骨粗鬆症、がんなど)の関連性について、医科や外部施設と連携を行い、臨床サンプルを用いた免疫学・遺伝学的なアプローチによる疫学研究を実施しています。
・口腔-全身連関の分子メカニズムに関する基盤研究
実験的歯周炎モデルマウスや各種全身疾患モデル動物を用いたin vivo研究や、歯周組織構成細胞・免疫細胞を用いたin vitro研究から、歯周病と全身連関の分子メカニズムの解明に向けた基礎研究を行っています。
・特異的抗菌薬や食品由来機能性ペプチドによる歯周病治療薬開発に関する基礎研究
歯周病原細菌に特異的に作用する抗菌薬開発や、コメ・大豆などの食品由来の機能性ペプチドを用いた口腔バイオフィルム制御法の確立による歯周炎予防・治療の創薬研究を行っています。またそれらを効率的に作用させるドラッグデリバリーシステムの研究も進めています。
・歯周炎・インプラント周囲炎におけるバイオマーカーおよびレーザーに関する臨床研究
歯周炎・インプラント周囲炎の発症および進行を反映するバイオマーカーの検証を行っています。また、各種レーザー、光線力学療法による歯周炎およびインプラント周囲炎に対する有用性について臨床研究を実施しています。
臨床内容
・科学的根拠に基づいた専門的歯周治療・歯周組織再生誘導手術
歯周組織再生医薬品(リグロス)を用いて、歯周組織を構成する細胞を活性化することにより、歯を支える組織再生を促します。また、歯周組織再生材料(エムドゲイン®)を用いて、歯周組織細胞による組織治癒環境を整えることにより、歯を支える組織再生を促します。
・培養自家骨膜細胞による歯槽骨・顎骨再生療法
高度医療開発センターと連携し、歯周病で失われた歯槽骨を再生させる治療を行います。
培養自家骨膜細胞による骨形成性移植材を用いた顎口腔領域の骨再生療法を展開しています。
・歯周補綴・歯周矯正による包括的歯周治療
多角的な診断に基づき、矯正歯科・補綴科・インプラント治療部などの専門診療科との連携によって長期的な予後を考慮した治療を行います。
・レーザーによる歯石除去
Er:YAGレーザー照射により歯根面に付着した歯石などを取り除く方法で、従来の方法に比べて痛みが少なく殺菌効果も期待されます。
分野のホームページ
主な研究テーマ図